ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』。このドラマ、古舘寛治と滝藤賢一がおよそ3年前に「自分たちがW主演のドラマを立ち上げよう!」と意気投合したところから始まったのだそう(番組HP参照)。脚本は『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』(TBS)や『獣になれない私たち』(日本テレビ)を手掛けた野木亜紀子によるオリジナル

そこにいたのは顔から血を流す女
古滝と書いてコタキ。コタキ兄・古舘寛治は真面目、コタキ弟・滝藤賢一はちゃらんぽらんと対照的な兄弟だ。第一話のサブタイトルは怨憎会苦(恨み憎む相手と会う苦しみ、という意味の仏教用語)。

つつましく暮らす兄・一路(いちろう)の家に突然、8年前に勘当した弟・二路(じろう)がひょっこり帰ってくる。
弟が来る直前に事故を起こしたと聞いて慌てて現場に向かうと自転車とともにムラタ宮藤官九郎)という男が倒れていた。

ムラタ大丈夫です。動こうと思えば動けたんですけど、淋しくなっちゃって。倒れているのに誰の目にも留まらず誰にも気付かれない……。途方もない孤独。孤独のままひとりここで朽ちていくのだと」
兄「来ました、私が。見つけました。孤独でも淋しくもないっ」
弟「置いてこうぜ……」

人情派な兄と薄情な弟。対照的だ。

レンタルおやじ」をやっているムラタは念のため病院に。ムラタの代わりに仕事を引き受けた兄弟は待ち合わせ場所でギョッとする。
そこにいたのは顔から血を流す女(市川実日子)だった。

女の依頼は離婚届の承認になって欲しいというもの。
兄は「個人情報が」「レンタルおやじの規約は」「私文書偽造」と頑なに断り続ける。

詳しく聞けば彼女は今朝旦那に暴力を振るわれ更に酷い言葉を吐かれて、こんな顔になってしまった(コタキ兄の表現を借りると「顔面大戦争」)。
「一刻もあの人と同じ名字でいたくない。顔も見たくないの、二度と会いたくないの。私は今日これを出すの」
それまで傍観していた弟が離婚届に署名する。

「わかってんのか。私文書偽造だぞ」
「良いんだよ~♪」

兄が指摘した通り偽造した離婚届なんて無効になってしまうかもしれない。
しかし弟は彼女を今日の不幸から救ったのだ。
「誰かがサインしてスズキさんをイサキさん(旧姓)に戻してやらなきゃ。進めないんだよ」
ここでは弟が人情派で兄が薄情な感じに。ムラタの時と逆だ。
意外とこの兄弟、芯は似ているのかもしれない。

イラストと文/まつもとりえこ)
ドラマ24『コタキ兄弟と四苦八苦』
テレビ東京 毎週金曜 深夜0:12~
配信:TverParaviひかりTV・GYAO

出演:古舘寛治 滝藤賢一 芳根京子 宮藤官九郎 ほか
脚本:野木亜紀子(『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』『獣になれない私たち』ほか)
監督:山下敦弘(映画『ハード・コア』『リンダリンダリンダ』ほか)
オープニングテーマ:Creepy Nuts「オトナ」(ソニーミュージックレーベルズ)
エンディングテーマスターダスト☆レビュー「ちょうどいい幸せ」(日本コロムビア
チーフプロデューサー:阿部真士(テレビ東京
プロデューサー:濱谷晃一(テレビ東京) 根岸洋之(マッチポイント)平林勉(AOI Pro.) 伊藤太一(AOI Pro.)
製作:テレビ東京 AOI Pro.
制作著作:「コタキ兄弟と四苦八苦」製作委員会

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