日本では、健康保険証さえあれば誰でも必要な医療サービスを受けられる「国民皆保険制度」が導入されている。中国メディアの今日頭条は14日、この日本の保険制度を紹介する記事を掲載し、国民に優しい制度だと称賛している。

 中国にも、都市部と農村部に分かれてそれぞれ医療保険制度があるが、日本とはずいぶん違いもあるようだ。では日本の保険はどんなところが優れていると感じるのだろうか。記事はまず、診察も処方される薬、消耗品も基本的に保険の対象になるものを使用しているため患者の負担が小さいことを挙げている。

 また、入院中の家族の付き添いは必要なく生活面も「すべて病院に任せることができる」と紹介。中国では、患者の食事、トイレ、着替え、風呂など医療に関係しない面での病院のサポートは一切ないため、患者の家族が交代で24時間付き添わなければならない。それができない人は、世話をしてくれる人を雇わなければならず、日本の病院は患者に非常に優しいと言えるだろう。

 他にも、子どもにかかる医療費は無料あるいは安く済むと紹介。日本では、国の医療費助成制度に加え、無料にしている自治体も多く、少子化の日本は子育て世帯に優しいと言えそうだ。記事はほかにも、高齢者や収入の低い家庭、さらには一定の金額を超えた高額医療に対する助成制度もあると紹介、「支払いの能力を超えて路頭にさまようことはない」といかに安心できるかを紹介している。

 中国の一般家庭では、誰かが大病になると医療費が支払い能力を超えてしまい、親戚中からお金をかき集めるか、それができない「貧乏人は死を待つしかない」というのが現状だ。それに比べれば、日本の保険制度は誰にでも優しいと感じるのかもしれない。

 記事に対して、「なんて細かなところまで親切なのだ!」と感心する人、「こういう保険制度を取り入れるべきだ」、「関係部門がこの文章を読んでいるといいのだが」など、ぜひ中国でも導入してほしいという切実な声が寄せられていた。中国で求められているのは、「誰でも等しく医療を受ける」権利のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

大病を患うと家計が破綻する中国とは違う・・・日本が羨ましい=中国メディア