学校で毎日大量の宿題が出る中国では子どもたちの負担軽減に向けた動きが出始めているようだが、日本では宿題を一切出さない日を設ける試みが一部の小学校で行われている。中国メディア・海外網が16日報じた。

 記事は、島根県松江市にある小学校で、今月より毎月第3日曜日を「ノー宿題デー」とし、金曜日に先生が日曜日の分の宿題を出さない試みがスタートしたと紹介。その背景には、かねてより学校に「学業やクラブ活動で子どもが忙しく、家族だんらんの時間が少なくなっている」といった投書が寄せられていたことがあったと伝えている。

 そして、この取り組みは試験的に3月まで行われる見込みで、実際の効果があれば新年度が始まる4月から正式に導入する予定だとした。

 現在の中国の小学校ではおそらく考えられないであろうし、実施すれば保護者から「学習が遅れるではないか」とクレームが出るかもしれない「ノー宿題デー」。記事は、日本のネットユーザーからは「今の日本の家庭は勉学に精力を使いすぎている。家族の交流が不足すれば子どもの性格にも影響が出る」といった賛成意見が出る一方で、「ゲームをする時間が増えるだけではないか」というネガティブな見方も出ていることを紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の小学校で「宿題を出さない日」の試み、「宿題大国」の中国メディアも関心