家でしない原因は甘え以外にも。伝える時は言葉だけでなく視覚的な情報で
園に行き始めると家では見たことがない姿が見られることがあります。家ではできないけど園ではできるなんてこともありますよね。ただこれは子どもが家で怠けたり甘えたりしているからとは限らないのです。なぜそんなことが起こるのでしょうか。それは伝え方の違いです。言葉だけでは理解できないこともあるのです。伝え方のポイントを押さえると子どもの行動を促すことができます。そのポイントとは目で見てわかるようにすることです。


なぜ家ではしないのに園ではできる?子どもができるようになるための一工夫
3歳のAちゃんはパズル遊びが大好き。幼稚園から帰ると一目散にパズルに向かいます。その様子を見たお母さんは悩んでしまいました。それは玄関に置かれた靴。靴が脱ぎっぱなしで左右の靴がバラバラなことが多かったのです。気になって幼稚園の先生に園での様子を聞くと、靴はいつもそろえることができていますよという返事。どうして園ではできるのでしょうか。実は幼稚園では靴を置く位置に足形のシールを貼るという一工夫がされていたのです。


言葉で伝えるよりも伝わりやすい方法がある。足形シールが目で見える形に
公共の施設でも見る足形のシールには「ここにそろえてください」の意味だけではなく、どういう形が靴をそろえたことになるのかも教えてくれているのです。実は子どもの理解力の90%は視覚情報によるものと言われています。サインのように身振りや手ぶりで伝えた方が瞬時に理解できることがありますよね。Aちゃんも言葉よりも足型シールの方が理解しやすかったのでしょう。子どもが理解しやすい伝え方をすることでお母さんの悩みが解消することもあります。


言葉が達者でも理解するにはまだ工夫が必要なことも。一歩一歩進めよう
3歳になるとお話も上手になり、大人が伝えたことを理解できることも増えます。そのため言葉でコミュニケーションを図る機会が多くなります。ただ言葉で伝えても行動できない、してくれないというときにはぜひ目で見て分かるような一工夫をしてみましょう。絵や写真を使う、線を引くなどやり方は様々あります。まずは目で見る、目で見たものをやってみる。子どもの成長は一歩一歩です。子どもにとって理解しやすい方法をとりながら成長を応援していきましょう。


今日の1日1成長
より理解しやすい方法、視覚に訴えることで子どもの実践力を作る子どもの理解力も1成長、お母さんの伝える力も1成長。みきいくみ(文)わたなべみゆき(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/
(mamagirl
掲載:M-ON! Press