中国メディア・東方網は17日、日本のスーパーマーケットで商品をきれいに陳列しない試みが始まったとする記事を掲載した。

 記事は、日本について多くの人が「清潔で秩序正しく、勤勉で、細かい部分も疎かにしない」という印象を抱いているとしたうえで、近ごろ日本の一部スーパーでカップ麺が商品棚に乱雑に置かれている光景がネット上で注目を浴びたと伝えた。

 そして、カップ麺売り場の陳列をきれいに並べるスタイルから、無造作にバスケット上の陳列棚に放り込むスタイルに変更したのは大手スーパーチェーンの西友であり、売り場には「きれいに陳列するよりも、効率の高い陳列を選びました」といった看板が掲げられていることを紹介した。

 また、陳列方法の変更について西友が公式サイト上で「作業効率が高まるとともに人件費のカットにもつながり、商品を安く提供できるようになる」と説明したことを伝えている。

 そのうえで、日本のネットユーザーからは「一度手に取った商品を戻すときに、みんながきれいに戻すわけではないので、むしろ無造作に置かれていた方がいいかも」、「商品のパッケージを様々な向きから見ることができるのでいい」といった賛成意見が出る一方で、このような陳列方式はカップ麺やお菓子といった商品にのみ合っているとの感想も見られたとした。

 少子高齢化に伴う人手不足がさまざまな業界で問題になりつつある昨今、これまで労力をかけてでも見栄えを重視してきたスーパーなどの陳列形態にも効率重視へと転換する波が押し寄せるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

何でもきれいに並べるのが好きな日本人に、「異変」が起きている!?=中国メディア