冬の寒い日に食べる鍋料理は美味しいものだ。中国にも鍋料理のようなものはあって「火鍋」と呼ばれている。火鍋にも様々な味付けがあるが山椒や唐辛子をふんだんに使った「マーラー」と呼ばれる四川料理の痺れる辛さの火鍋は中国でも大人気だ。

 中国メディアの新浪は9日、中国式の辛い火鍋を提供する飲食店が日本でも増えていて、徐々にポピュラーな存在になりつつあり、中国の火鍋が日本人の胃袋を掴みはじめていると主張する記事を掲載した。

 日本の鍋料理の味付けは一般的に薄味で、激辛なものはない。記事は「非常に上品な薄味の鍋が好まれてきた日本でも、近年は痺れる辛さが特徴となっている四川料理や火鍋が人気となっている」と論じた。

 その証拠として記事は、日本の街では中華料理店の看板を見かけるようになっていることや、飲食店には無料で使用することのできる「唐辛子」や「胡椒」などがテーブルに用意されていること、さらにスーパーで中国のラー油などが購入できるようになっていたり、日本人が経営する店でありながら中国式の火鍋を提供する飲食店が増加していたりすることを挙げ、「中国の火鍋が日本人の胃袋を徐々に掴んでいる」と論じた。

 中国では火鍋を提供する店がたくさんあり、家庭でもよく食べられる料理の1つとなっている。日本の鍋料理はすべての具材を鍋に入れて煮込んで調理されるが、火鍋はテーブルに置かれた鍋に具材を食べる都度入れながら、調理するのが一般的だ。中国を訪れる機会があれば、マーラー火鍋に挑戦してみてはいかがだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

我が国の「マーラー」火鍋が日本人の胃袋を掴みはじめているぞ=中国メディア