お笑いコンビ・くりぃむしちゅー上田晋也が突如その評価を急上昇させている。

 というのも、1月13日にタレントのmisonoのYouTubeチャンネルにゲスト出演した島田紳助さんが、“面白い芸人”として上田の名前を挙げたからだ。

 2011年に芸能界から引退し、久しぶりのメディアへの登場となった紳助さんは、動画冒頭からリラックスした表情でその話芸を存分に披露すると、現役として活動する最中には自身のレギュラー番組を含め、他のテレビ番組も一切観ることはなかったと告白。その理由の一つとして、くりぃむしちゅー・上田の活躍を見ることで、「面白いなって思ったら、それをパクってしまう可能性あるやん。それが怖くて」と説明していた。

 この動画内で唯一、紳助さんが“面白い芸人”として名指ししたのが上田となり、ネットでは「くりぃむは2人とも頭が良い」「芸人としては別に面白くないけど、MCとしてはちょうど良いという意味だろうね」「たしかに上田はすごい芸人だと思う」など様々な意見が飛び交ったが、紳助さんが上田を称賛したのはこれが初めてではない。

「かつて紳助さんが日本テレビ『しゃべくり007』にゲストで登場した際、しゃべくりのレギュラーメンバーの中で今後も長きにわたって活躍できる芸人は上田だけだと断言していました。当時、相方の有田哲平らもバラエティでは活躍していましたが、紳助さんは“上田以外”の芸人は『キツいと思うで』と話すなど、終始上田の才能と実力を絶賛。それほどまでに上田を褒めちぎり、また“パクってしまうかも”と懸念したワケは、やはり紳助さんが最後まで上田の持つ知性や博学さといったインテリのイメージに対して羨望の眼差しを向けていたとも考えられます。実際の所、話芸のクオリティーや笑いへのこだわりがズバ抜けていた紳助さんがこういった類いの要素で、上田から“パクる”ものは何もなく、一昔前にブレイクした“うんちく王”としての上田を指しているのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)

 そもそも、くりぃむしちゅーが全国レベルでの知名度を獲得するに至った大きなキッカケは、高学歴な上田による“雑学うんちく王”キャラクターの大ブレイクだった。その数年後、「やりすぎコージー」(テレビ東京)を始め、様々な番組で都市伝説ブームが勃興するが、このブームでお馴染みとなった「信じるか信じないかはあなた次第」とのフレーズを流行らせたのも上田が最初である。

「世界の偉人の逸話や日常における様々なトリビア、雑学を言葉巧みに披露していた上田のうんちくは大御所タレントからも好評を博し、紳助さんもその中の一人でした。彼は高校卒業後に京都の大学へ進学する筈だったのですが、あまりに大学の偏差値が低かったとして、最終的にお笑いへの道を選択した為、学歴へのコンプレックスを抱き続けたとされています。そうした中で、中退ながら早稲田大学というバッジをぶら下げて博学なキャラクターで人気を獲得していた上田に嫉妬心を抱いたのかもしれません」(前出・テレビ誌ライター)

 複数回にわたって紳助さんからのお墨付きを得られた上田は、さぞかし鼻高々な状態だろう。

(木村慎吾)

アサジョ