近年ビザ取得が緩和されたこともあり、日本に何度も足を運ぶ中国人観光客は少なくない。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本を繰り返し訪れている中国人が「初めて日本を訪れた時と、数回足を運んだ後の感じ方にどのような変化があったか」を伝える記事を掲載した。

 2019年に日本を訪れた中国人観光客は延べ959万人に達し、前年比14.5%増となった。このなかには初めて訪日した人もいれば、複数回にわたって訪日したリピーターもいるが、その感想はそれぞれに異なるという。記事は、日本旅行を複数回した経験を持つ中国人の旅行手記を紹介した。

 この中国人は日本を訪れるにあたって「交通、環境、飲食、商店街、文化体験、旅行時の行動」において見られた自身の変化をまとめている。まず交通について、初めて電車を利用した時は「乗車のために切符を買うのに一苦労し、人の多さと流れの速さに圧倒された」というが、何度も利用する内に慣れ、「チャージ式のカードを作ってからは乗車に何の問題もなくなった」と振り返った。

 また環境について、初めて日本に降り立った時は「空気が綺麗で、空が青く澄んでいる」と感動したというが、何度も訪れるうちに「北海道は空気が澄んでいるが、他の都市の空気はそこまで良くないし、街が雑多な場所も多くあることに気付くようになった」と伝えた。他にも、「初めて食べた日本食はどれも美味しく感じたが、後に中華料理と比べると物足りなく感じ、新鮮味が薄れた」と吐露した。

 一方、回数を重ねるたびに興味深く感じるようになった事もあったとし、「駅前の商店街は街の特色が現れていて、日本人の生活の様子が垣間見れて面白い」ことや、「日本文化の奥深さを知るには一度の体験では足りない」ことを痛感したと紹介した。

 さらに、初めての訪日の際は写真をたくさん撮影してSNSで発信し、知り合いにたくさんのお土産を買ったが、今では日本へ行くことを周囲に知らせず、「個人的に日本を堪能するようになった」という変化もあるとし、日本を訪れるたびに心境や考え方が大きく変化したことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本旅行のリピーターが語る「訪日するたびに起きた自身の心境の変化」=中国