「よくあんな役を受け入れたな」

シリアスなドラマだったのに、ギャグになっちゃったよ」

「いや、いくら何でもあれじゃゾンビだ」

 ネット上にそんな声があふれ返った。1月19日にスタートしたドラマ「テセウスの船」(TBS系)は、看板枠の日曜21時ということもあり、期待が高まった。連ドラ初主演の竹内涼真を筆頭に、鈴木亮平、麻生祐未、上野樹里ユースケ・サンタマリアなど豪華キャストが並んだ。

 同枠は近年、池井戸潤作品の「半沢直樹」(13年)や「下町ロケット」、「陸王」(18年)や「ノーサイド・ゲーム」(19年)など、明日へのエネルギーとなるようなドラマが多かった。ところが、今回はシリアスな謎解きモノである。平成元年に起きた無差別殺人事件の犯人とされた父親(鈴木亮平)を、竹内扮する息子がタイムスリップして真相を突き止めるという壮大な物語である。

 冒頭で異論が飛び交ったのは、竹内の母親役の榮倉奈々だ。物語は2020年の現在と1989年が交差するが、現時点では榮倉は65歳の設定。そのため、老けメイクで演じることになるが、これに特殊メイクを施したため、何とも奇妙なホラー仕様になってしまった。

 さらにネットには、こんな声もあった「今31歳の榮倉ちゃんが65歳になったとしても、あそこまで異様な姿になっていないはず」

 今後の“ホラー榮倉”の出番は多そうだが、もしかすると初回11.1%に終わった視聴率の起爆剤となるだろうか──。

アサ芸プラス