人気観光エリアが上位にランクイン

ブランド総合研究所は1月21日「SDGs調査」の結果を発表した。調査は2019年11~12月にネット上で実施し、政令指定都市、中核市、県庁所在市の計83市に住む15歳以上の1万3753人から回答を得た。

「幸福度」「満足度」「愛着度」「定住意欲度」の4指標をベースに、地域の持続性を示す「SDGs指数」を算出したところ、1位は「川越市埼玉県)」(74.7点)だった。同市は、幸福度も1位。生活満足度4位、愛着度10位、定住意欲度13位といずれの指標も評価が高かった。

愛着度上位は「札幌市」「神戸市」など人気観光エリアがランクイン

2位以降、トップ5には「金沢市」(74.5点)、「西宮市兵庫県)」(74.3点)、「明石市(同)」(74.1点)、「福岡市」「豊橋市愛知県)」「札幌市」(各74点)が名を連ねた。

指標別にみると、愛着度が最も高かったのは「福岡市」(81点)。僅差で「札幌市」「金沢市」(各80.8点)、「神戸市」(80.6点)、「京都市」(80.3点)が続いた。いずれも人口が多く、観光面で人気の高いエリアだ。

定住意欲度の1位も同じく「福岡市」(82点)に。2位以降は「神戸市」(80.9点)、「札幌市」(80.7点)、「金沢市」(79.6点)、「高槻市大阪府)」(79.2点)が続いた。また、生活満足度の1位は「豊橋市」(70.6点)だった。

低収入・低賃金に悩む市民たち、「宮崎市」「青森市」では過半数に

続いて、市民が抱えている悩みを聞いたところ、最多は「低収入・低賃金」(34.6%)だった。特に多かった「宮崎市」(52.7%)「青森市」(50.9%)では、市民の半数以上が低収入・低賃金で悩んでいる一方で、最も少なかった「西宮市」(23%)では2割程度にとどまった。

全国的には、このほか「貯蓄・投資」(29.1%)や「ストレス」(27.1%)、「税金・社会保障の負担」(16.1%)などに悩む人が多いようだ。

さらに「社会として取り組むべき課題」を聞くと、最多は「高齢化」(27.5%)だった。次いで「いじめ・校内暴力・学級崩壊」「少子化」(各27.3%)、「老老介護」(26.3%)、「自然災害」「人口減少・過疎化」(各24.7%)などが続いた。