分かんねえけど不穏なんだよ、なんか――。そんなツイート2020年1月18日に投稿され、注目を集めている。

こちらをご覧いただきたい。


投稿された写真は、景勝地として親しまれる厳美渓(げんびけい)近くに位置する「ガラス工芸館・サハラガラスパーク」(岩手県・一関市)で撮影されたものだ。

園内入り口付近に、「ガラスIN」「ガラスパークサハラ」「硝子展示」などの看板。青空の下で撮影された写真に人影はなく、青白い雰囲気が漂う。まるで遊園地のような外装が目を引く。

21日14時時点で、5万3000件を超える「いいね」が集まる写真に、ツイートには、

「何かの拍子に『裏の』ガラスパークに迷い込んでしまいそう」「ディストピア感ありますね」「なんて素敵な不安感wたまらん。行ってみたいですw」

といった反応が寄せられている。どうやら、独特な施設の雰囲気に好意的な印象を抱いたユーザーが多かったようだ。

おそらくガラス工房のような場所。あるいは展示をする観光施設だろうか...。レトロな雰囲気が漂い、看板からは手作り感も溢れている。

Jタウンネットはサハラガラスパークの支配人に、パークの魅力を聞いてみることにした。

国内外からガラスを集めている

21日、Jタウンネットの取材に応じたのは、サハラガラスパークの支配人だ。ガラス製造などを行う佐原(本社・岩手県一関市)の事業の一部で、国内外から集め、輸入したガラスを展示、販売しているという。また工房では一般的なグラスや一輪挿しを作る体験もできると話す。

ガラステーマにしているのだから当たり前のような...。そう思った人もいるだろうか。しかし支配人は、こう話す。

バブルの頃にガラステーマパークが日本各地にありました。現在は淘汰されつつありますが...。弊パークに訪れる人は、レトロで変わったガラスを写真に納める人が多いです」


若い人も物珍しさから訪れるという。ちなみに「レトロで変わった」ガラスとはどんなものなのだろうか。

「古いものと言えばいいのでしょうか...。今と昔のガラスは、違うところが多いんですよ。例えば、昔は透明のガラスといったら、ラムネの瓶に近い薄水色のモノでした。色が入っているんです。一方で、今のガラスは無色透明です。若い人は、目にしたことがない、物珍しさからビックリされますよ」

とはいえ、一関市は、決してガラス原料の産地というわけではないと話す。

「観光客の方にも聞かれますが、産地ではありません。創業者がガラスの魅力に惹かれて、国内外から様々なガラスを集めて、皆さまにも見てもらいたいという想いからテーマパークを始めました」

パーク全体に創業者の思いがつまっていた

1993年に開園したサハラガラスパークは、見れば見るほど独特な雰囲気が漂っている。言ってしまえば、色使いがカラフルだ。その理由はあるのだろうか。

「実はパーク全体が、ヨーロッパ基調なんです。創業者が世界を周って、そこで見た風景などをモチーフにしています。たとえば、ピンク色アーチ状のもの(上記写真)は、創業者がヴェニスに行った時に、船から見える橋の風景をイメージしたそうです」

支配人は、パークの写真を見たユーザーに向けて、次のようにも話した。

ガラスは色々なことができます。たとえば、こんなものをご存知でしょうか」


写真右側の、透明なビンは「復刻蠅取り器」だという。昭和初期に家庭で一般的に使用されていたものだそうだ。ビンの中に餌を設置し、蠅を下からおびき寄せる。底には穴があき、脇には、洗剤などを入れる場所が用意されている。蠅は侵入すると脇の溝に落ちるのだ。

「一般的にガラスはグラスやお皿のイメージがあると思います。ですが日常の中には、沢山のガラスが使用されています。窓ガラスや鏡、電球など...。身近なものにも使用されていますので、展示品を見ながら、ガラスの魅力を知ってもらえればうれしいです」

一関市に行った時は、是非。一度入館したら魅力にとりつかれて、出られなくなるかも(?)。

雰囲気がある(画像はツイッターユーザーから、以下同)