20日、レアル・マドリードがフラメンゴからU-23ブラジル代表FWヘイニエルを獲得した。現在18歳のヘイニエルの獲得を含め、レアル・マドリードは将来有望な若手選手たちと、いち早く契約を結んでいるケースが多い。スペイン紙『マルカ』が21日、これまで獲得してきた若手たちを紹介した。

 現在、レアル・マドリードに在籍している(レンタル移籍中の選手を含む)若手選手たちは、ヘイニエルを含めて6人。スペイン代表MFマルコ・アセンシオ、ノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーア、ブラジル代表MFヴィニシウス・ジュニオール、同代表FWロドリゴ、そして日本代表MF久保建英だ。その移籍金の総額は1億3200万ユーロ(約161億円)と莫大な予算が彼らに投じられた。

 移籍金で最高額となったのは、昨年夏に加入したFWロドリゴ(5000万ユーロ/約61億円)だ。同メディアは「ティーンエイジャーには大金だが、レアル・マドリードのファンたちは彼にそれだけの価値を感じている」と高く評価。11月のチャンピオンズリーググループステージ第4節・ガラタサライ戦でハットトリックの活躍を見せたことも記憶に新しい。

 また、「即座に影響をもたらした」と評価されているのがアセンシオだ。2015-16シーズンはエスパニョールにレンタル移籍したものの、帰還した16-17シーズンはチャンピオンズリーグ決勝でゴールを奪うなどの活躍を見せた。現在は膝のけがで長期離脱を強いられているが、その移籍金は9000万ユーロ(109億円)まで跳ね上がっているとみられる。

 この6人の中で、ただ一人だけ移籍金を支払わずに獲得したのが、昨年夏に獲得した久保建英だ。前所属のFC東京とは、本人の意向もあり、海外移籍が可能となる18歳の誕生日を迎えた段階までの契約となっていたため、移籍金を支払わずに獲得が完了した。プレシーズンではトップチームに帯同するなど、18歳ながら爪痕を残した久保は、ジネディーヌ・ジダン監督から残留も要請された中でマジョルカへレンタル移籍。リーガ初ゴールを記録するなど主力として活躍を見せている。

 今回獲得したヘイニエルは、まずBチームにあたるレアル・マドリード・カスティーリャへ合流し、トップチームへの昇格を目指すようだ。

レアル・マドリードが過去に獲得した若手選手たち(左から久保、ヘイニエル、アセンシオ)