過密日程の対策で「4-2-3-1システムに切り替える可能性も残されている」

 リバプールは現地時間19日、プレミアリーグ第23節でマンチェスター・ユナイテッドと対戦し、2-0で勝利を収めた。日本代表MF南野拓実は2戦連続でベンチ入りするも、再びリーグ戦デビューはお預けとなった。一方、英メディアは「クロップが直面するリバプールの中盤問題、南野に難題の選択肢を提示」と見出しを打ち、南野の中盤起用について注目している。

 本拠地アンフィールドにユナイテッドを迎えた“ナショナルダービー”で、リバプールは前半14分にオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがCKからヘディング弾を叩き込んで先制。後半アディショナルタイムにはエジプト代表FWモハメド・サラーがカウンターから爆発的なドリブル突破で追加点を決め、宿敵から勝ち点3を手堅く奪取した。

 同節に2位マンチェスター・シティクリスタル・パレスに2-2で引き分け、3位レスターバーンリーに1-2と敗れたため、1試合消化の少ない状況で勝ち点16差をつける独走態勢となった。一方、英地元紙「リバプールエコー」は「クロップが直面するリバプールの中盤問題、南野が難題の選択肢を提供」と見出しを打ち、超過密日程に臨むなかで南野の中盤起用に踏み切る可能性を指摘している。

 19日のユナイテッド戦を終えたリバプールは、23日に第24節ウォルバーハンプトン戦、26日にFAカップ4回戦シュルーズベリー戦、29日に未消化分の第18 節ウェストハム戦、2月1日サウサンプトン戦を控えており、14日間で5試合をこなす超過密日程を強いられている。そんななかで、元イングランド代表MFジェームズ・ミルナーやギニア代表MFナビ・ケイタら中盤選手の負傷離脱も相次いでいる。

 記事では、「4-2-3-1システムに切り替える可能性も残されており、新顔のアタッカーにチャンスが到来するかもしれない」と言及し、「その場合は(ベルギー代表FWディボック・)オリギと南野が抜擢されることになるだろう」と指摘。ローテーションに踏み切るとしたうえで、南野に中盤で起用される機会が訪れると予測している。まだチームへの適応に励む段階にある南野だが、トップ下という重要な役割で抜擢される可能性も大いにありそうだ。(Football ZONE web編集部)

リバプールの日本代表MF南野拓実【写真:Getty Images】