大森立嗣監督の新作映画『MOTHER マザー』が初夏に全国公開。発表とあわせて「超特報」映像と場面写真が公開された。

河村光庸プロデューサースターサンズ)が実際に起きた「少年による祖父母殺害事件」から着想を得て、大森立嗣監督とタッグを組んだ同作。自堕落で奔放な秋子と、母親の秋子しか頼れる者がいない少年・周平の間に「ある感情」が生まれる様や、成長した周平が「凄惨な事件」を起こす姿を描く。

主演を務めるのは長澤まさみ。ゆきずりの男たちと関係を持ち、その場しのぎの生活を送る秋子役を演じる。幼少期の周平役に郡司翔、秋子の内縁の夫となるホストの遼役に阿部サダヲキャスティング。脚本を港岳彦と大森立嗣が手掛け、音楽を岩代太郎が担当した。

「超特報」では、血を人物が歩く様をはじめ、シャンパングラスを手にする秋子の隣で遼が手を叩く姿、「全てを狂わせるのは、この女」というナレーション、秋子が子供の膝頭を舐めて笑みを浮かべる場面などが確認できる。

場面写真には秋子が周平や遼に抱きつく姿が写し出されている。

長澤まさみコメント
今回この脚本をいただいて、結婚しておらず、子供がいない自分は、母親目線ではなく息子の周平の目線で脚本を読んでいました。
どこか他人事じゃないと思わせられるリアルさがあって、母親の存在の大きさについて、親が子を育てる責任について考えさせられ、この役を演じてみたいと思いました。
今回私が演じる秋子は、視点の違いで、理解が大きく変わる独特なキャラクターです。
初共演の阿部さんは、集中力が高くて、神出鬼没で妖精みたいな人でした(笑)
空気のように現場になじんでいて、本当に天才的な方だと思いました。大森組の現場の雰囲気が良く、共演した子供たちが本当に生き生きと演じていて、監督が現場を作るんだと改めて感じた現場でした。

阿部サダヲコメント
なかなかこのような役(全く思い入れることが出来ないダメな男)を頂く機会がないと思いましたし、大森監督、長澤さんとご一緒した事がなかったので、この役を演じてみたいと思いました。
脚本を読んで、親子って何なんだろうとしばらく考え、何かに寄生していないと生きていけない…人の弱さ、脆さを感じました。
初共演でしたが、長澤まさみさんは、シリアスからコメディまで何でも出来る女優さんということは分かっていました。
母親役の印象はあまりなかったのですが、凄くグッと来ましたよ、親子のシーン…僕はいないシーンです(笑)

■大森立嗣監督のコメント
港さんと脚本を組み立てていく中で“女”として破滅的なキャラクターである秋子が、一方では、子供をなめるように育ててきた“母”でもあるという一人の女性の大きな隙間をどのように描くかということに監督としてのやりがいを感じました。
秋子は、強烈で想像を超えたキャラクターなので演じるのが大変だったと思いますが、撮影を進めるにつれ、長澤さんが作品の中でどんどん大きな存在になっていきました。
長澤さんの非常によい表情を収めることができたと思います。

『MOTHER マザー』 ©2020「MOTHER」製作委員会