ラブライブ!」より μ’s、「ラブライブ!サンシャイン!!」より AqoursSaint Snow、そしてTVアニメ化が発表された「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」が集結した「ラブライブ!シリーズの集大成ともいえる「LoveLive! Series 9th Anniversary ラブライブ!フェス」が、2020年1月18日、19日の2日間にわたり、さいたまスーパーアリーナで開催された。ここではその1日目の模様をレポートする。

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フェスのスタート前、客入りBGMで「ラブライブ!シリーズの楽曲が流れるたびに盛り上がる観客……すでに準備万端といった様子だ。オープニングムービーが流れると、会場のボルテージはさらに上がっていく。


 

トップバッターで登場したのはAqours。歌ったのは昨年9月に発売されたライブ初披露曲「未体験HORIZON」だ。

ラブライブフェス!へようこそー!」と、この曲でセンターを務める高槻かなこさん(国木田花丸役)が高らかに開幕を宣言すると、アニメーションPVと完全に一致する衣装で、映像と完璧にシンクロしたパフォーマンスを披露する。オープニングにふさわしくドキドキとワクワクが詰まったステージだったが、この曲で黄色に染まった会場は、続いて虹色に変わっていく。

 

 

Aqoursからバトンを受け取ったのは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以下、虹学)。まずは9人で「TOKIMEKI Runners」を披露する。こちらもアニメーションPVとシンクロしていたが、MVの天井に広がる光の海が、会場の観客席とまったく同じだったのが感動的だった。1か月前に行われた虹学の1stライブで発表されたTVアニメ化決定の報告をあらためてすると、恒例の自己紹介へ。

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このコールレスポンスμ'sからの伝統でもあるが、フェスなので初めての人も多いはず……だと思ったのだが、全員ばっちり決まっていた。ちなみにこのユニットの最大の特徴は「ソロでの活動をメインにしているユニットである」ということ。ここからは、そんな虹学のソロステージとなった。

 

Day.1で歌を歌ったのは4人。まず大西亜玖璃さん(上原歩夢役)が「夢への一歩」でストレートな歌声を響かせる。1歩1歩前へ進んでいく一生懸命さ、ひたむきさ…そしてメインステージから花道をゆっくり歩きセンターステージまで行くというパフォーマンスが歩夢そのものを表現していた。田中ちえ美さん(天王寺璃奈役)は「ドキピポ☆エモーション」をかわいいダンスとともに歌い、会場を湧かせる。このとき、制服姿の虹学メンバーボンボンを持って応援していたのもエモかった(※しかも、その後すぐに元のステージ衣装に着替え直していた!)。続いて登場したのは鬼頭明里さん(近江彼方役)。いつも眠そうにしている彼方が歌う「眠れる森に行きたいな」は、子守唄のようにゆったりと静かな曲で、必ずしもライブ向きの曲ではないと思うのだが、そこを歌唱力で引き込ませてしまう彼女のすごさを実感してしまった。アップダウンが激しい、ある意味個性的な虹学ソロの最後は、久保田未夢さん(朝香果林役)の「Starlight」。激しいダンスをしながら歌うのは大変だと思うが、しっかりとセクシーさを醸し出しながらパフォーマンスをし、約3万人の視線を釘付けにしていた。虹学の最後は、全員でトロッコに乗っての「Love U my friends」。感謝の気持ちを伝えてのフィニッシュだった。

 

 

続いては「ラブライブ!サンシャイン!!」のステージ。まずはユニットたたみかける。CYaRon!高海千歌渡辺曜黒澤ルビィ)が王道ポップチューンかわいいステージを見せると、続くAZALEA松浦果南黒澤ダイヤ国木田花丸)は初っぱな、トロッコに乗って客席後方に登場。そこからメインステージに向かっていく。エレクトロポップで会場を盛り上げると、最後に登場したのはGuilty Kiss桜内梨子津島善子小原鞠莉)。スタンドマイクで炎が立ち上がる中、拳を振り上げて歌った「コワレヤスキ」は最高にカッコよかった。

 

それぞれのユニットが、その特徴を存分に発揮しながら2曲ずつ熱唱すると、続いて登場したのは姉妹ユニットSaint Snow。物語を通してAqoursとは強い絆で結ばれている2人組だ。田野アサミさん(鹿角聖良役)と佐藤日向さん(鹿角理亞役)が、歌唱力の塊みたいな感じで「SELF CONTROL!!」と「Believe again」を叩きつけると、次のAqoursにしっかりバトンをつなげる。

 


Aqoursパフォーマンスはド派手だった。まず出現した大型の船ーー東京ドームでも登場した船がこの日も登場。しかも今回はAqours ship 9th Anniversary号ということで、帆には9の文字が浮かんでいる。「届かない星だとしても」からスタートすると、「みんなで輝こう!」と言って歌った「MIRAI TICKET」では、みんなが乗った船が光の海の中を前進していく。その光景はものすごい迫力だったし、上から見たらどう見えるんだろうと思うほど、かなりの高さを動いていた。

 

 

伊波杏樹さんが「Aqoursはもうすぐ5周年を迎えます。たくさんの感謝と愛を絶対に忘れずに駆け抜けていきたいと思います」と力強く言うと、「青空Jumping Heart」を披露。さらにメインステージの階段が青く光リ、その前にいる9人のシルエットが浮かぶ。これは「恋になりたいAQUARIUM」のアニメーションPVにおける、水槽の前にいる9人に重なる。全く洗練されたと言っていい素晴らしいパフォーマンスだ。そしてAqours最後の曲として「私たちにとって大切な曲です」と言って歌ったのは、「君のこころは輝いてるかい」。不安と期待が入り混じった、そんなドキドキワクワクが詰まったデビュー曲は、やはり特別に光り輝く1曲と言えるだろう。

 

そして最後に登場したのはμ’sラストライブ2016年3月31日(木)・4月1日(金)の東京ドームだったので、約4年ぶりのライブステージとなる。生でステージを見たことがないというファンも増えてきているのだろうが、それを考えると、もはや伝説的な存在と言えるかもしれない。

 

 

何せアニメ史のすべての常識を覆した存在で、筆者がデビュー曲を手にした時は、周りに知っている人がほとんどいなかった。そんないわゆる下積み時代から、ファンを巻き込んで駆け上がっていくドラマに、作品の「みんなで叶える物語」というテーマシンクロし、爆発的なヒットになった(と思っている)。そしてそのデビュー曲「僕らのLIVE 君とのLIFE」でμ’sステージが始まったのだから熱い! 9人がそこに立っているというだけで奇跡のような感じだったし、それぞれの表情からは、それぞれの道を歩んできたメンバーが再集結したということで、何らかの感情があふれ出ていたように思う。

 

 

「お久しぶりです。μ’sです。9周年をお祝いするためにもう一度集まりました。9年間のありがとうおめでとうを爆発させたいと思います」という新田恵海さん(高坂穂乃果役)の言葉に胸を熱くすると、そのまま自己紹介コールレスポンスへ。ちょっと懐かしさと恥ずかしさが入り混じったコーレスだったが、虹学、Saint SnowAqoursμ’sと、ひとりずつ繋いできたコーレスに、冒頭にも書いたが、すべてここから始まったんだなということを実感する。

 

新田さんが言ったように、感謝を伝えるための今回のライブトロッコに乗って、客席の近くまで行きTVアニメ楽曲をメドレーで披露していく。これには会場も最高の笑顔で楽しんでいた。

 

 

そして彼女たちが最後に選んだ曲は「Snow halation」。μ’sの初めてのさいたまスーパーアリーナ公演は記録的な大雪だった。そしてこの日も雪が降っていた。そこに何か運命的なものを感じるが、会場にも雪を降らせて歌った「Snow halation」は、忘れられない光景として目に焼き付いた。

 

 

最後の挨拶で、Aqours伊波杏樹さんが感極まりながら「最高でした」と言っていたが、そのひと言が会場にいた全員の想いだったような気がする。次は10周年になるが、まだまだ止まってほしくない。この「ラブライブ!シリーズが、これから先どんな未来を描いていくのか、それが楽しみでならない。

 
(取材・文/塚越淳一)

セットリスト

01.未体験HORIZON / Aqours

02.TOKIMEKI Runners / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

03.夢への一歩 / 上原歩夢(CV.大西亜玖璃)

04.ドキピポ☆エモーション / 天王寺璃奈(CV.田中ちえ美)

05.眠れる森に行きたいな / 近江彼方(CV.鬼頭明里)

06.Starlight / 朝香果林(CV.久保田未夢)

07.Love U my friends / 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

08.元気全開DAY! DAY! DAY! / CYaRon!

09.P.S.の向こう側 / CYaRon!

10.GALAXY HidE and SeeK / AZALEA

11.LONELY TUNING / AZALEA

12.コワレヤスキ / Guilty Kiss

13.Guilty!? Farewell party / Guilty Kiss

14.SELF CONTROL!! / Saint Snow

15.Believe again / Saint Snow

16.届かない星だとしても / Aqours

17.MIRAI TICKET / Aqours

18.青空Jumping Heart / Aqours

19.恋になりたいAQUARIUM / Aqours

20.君のこころは輝いてるかい? / Aqours

21.僕らのLIVE 君とのLIFE / μ's

22.「ラブライブ!TVアニメメドレー / μ's

僕らは今のなかで

No brand girls

START:DASH!!

それは僕たちの奇跡

ユメノトビラ

KiRa-KiRa Sensation!

23.Snow halation / μ's

 


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「ラブライブ!」シリーズ9周年にμ’s復活! 4ユニットが勢ぞろいした奇跡の一夜「LoveLive! Series 9th Anniversary ラブライブ!フェス」Day1レポート