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バンド「神聖かまってちゃん」のマネージャーとして知られる劔樹人氏の自伝的コミックエッセイ『あの頃。 男子かしまし物語』(2014年)が、監督・今泉力哉、脚本・冨永昌敬により2021年に実写映画化されることが分かった。俳優の松坂桃李が主人公・劔役に決定しており、松浦亜弥のミュージックビデオを観たことをきっかけにハロー!プロジェクトのアイドルにのめり込んでいくオタクを演じる。そんな松坂桃李松浦亜弥は同じ中学校に通った間柄で、今回の主演抜擢には縁を感じているようだ。

昨年9月17日放送のフジテレビ系の情報番組『めざましテレビ』に、映画『蜜蜂と遠雷』のプロモーションを兼ねて松岡茉優松坂桃李がゲスト出演した。その際に松坂が、中学生の時に合唱祭で先輩の松浦亜弥が登場すると「あややー!」という声援が飛んでいたというエピソードを披露して、ハロプロファンの松岡茉優を驚かせていたものだ。

彼は2020年1月20日、Twitterで主演映画『あの頃。』についてつぶやくなか「中学の時、二学年上に松浦先輩がいたことは今でも素敵な思い出です。誠に勝手ながら不思議な縁を感じます」とそのことに触れつつ、「全力で。宜しくお願い致します」と意気込んだ。

Twitter上では「松坂桃李×ハロプロって私得でしかない」、「今泉力×松坂桃李×ハロプロとか最高以外の言葉がねーよ」と期待する声が多く、映画で松浦亜弥役を演じるのは「ハロプロの誰?」「アイドルではなく女優?」など気の早いファンらの憶測が飛び交っている。

松浦亜弥と言えばヒット曲『桃色片想い』(2002年2月)がアニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』のエンディングテーマに起用され、主人公・えりぴよ役の声優・ファイルーズあいがカバーして話題になった。

Twitter上でも「松浦亜弥は平成に出てきたアイドルの中でも歌唱力トップやと思う…」、「松浦亜弥さんがアイドルの中で一番大好きで、ずっと超ファンなんですよねー」、「今思い返すと松浦亜弥が好きなくらいだしアイドルオタクになるの必然だったな」と反響があり、アニメや映画絡みで松浦亜弥のようなアイドルをイメージする人が増えているようだ。

折しも1月20日AKB48HKT48NGT48の運営母体で知られる芸能プロダクション・AKSが社名を「Vernalossom(ヴァーナロッサム)」に変更して、48グループに関するマネジメント業務から撤退する意向を発表した。これからは新規事業を行う予定だという。

経営・運営体制の強化と効率化が目的で、AKB48は株式会社AKB(仮)HKT48は株式会社HKT(仮)NGT48は株式会社NGT(仮)がそれぞれ独立してマネジメントする構想だ。

表立っては触れていないものの、NGT48のメンバーだった山口真帆がファンを名乗る男性から頭をつかまれるなどの暴行被害を受けた件に対する運営サイドの不誠実な対応を巡るトラブル、いわゆる“NGT48問題”が解決しないなか、AKSがマネジメントから外れることで心機一転を図る狙いがあるとも考えられる。

飛ぶ鳥を落とす勢いでアイドル戦線を勝ち抜いてきたAKB48グループだが、人気が低迷しはじめたのは“NGT48問題”が一因にあるのではないか。AKSがマネジメントに関わらないという今回の方針が功を奏して人気回復となるか注目したい。

そうしたタイミングで映画『あの頃。』やアニメ『推し武道』によって松浦亜弥クローズアップされることで、ハロプロにも注目が集まりそうだ。歌って踊れてトークがおもしろい実力派アイドルとくればハロプロに分があるだけに、成り行き次第ではアイドル界に異変が起きるかもしれない。

画像2枚目は『映画「あの頃。」公式アカウント 2020年1月20日付Twitter「【HELLO! TWITTER】映画『あの頃。』情報解禁。」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)

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