サラーのゴールを演出したGKアリソンが自陣から猛ダッシュで大注目

 リバプールのブラジル代表GKアリソンは、現地時間19日に行われた本拠地アンフィールドでのプレミアリーグ第23節マンチェスター・ユナイテッド戦(2-0)で鮮やかなロングフィードを決めてアシストを記録した。イタリア紙はアリソンがその後に見せた“仲間9人抜き”の猛ダッシュに関して、「記憶に残る歓喜の疾走」と報じている。

 日本代表MF南野拓実はベンチスタートとなったなか、リバプールとユナイテッドの“ナショナルダービー”は白熱の展開となる。前半14分にセットプレーからオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがヘディング弾を決めて先制。その後、ネットを2度揺らすもオフサイドとVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入で得点は認められず最少得点差のまま、試合は後半アディショナルタイムに突入した。

 ユナイテッドのセットプレー崩れのボールをキャッチしたアリソンは、すかさず最前線のサラー目掛けてロングフィードを供給。自陣センターサークル手前から抜け出したサラーは、そのままドリブルで持ち込み、マーカーにチェックを受けながらもスペイン代表GKダビド・デ・ヘアの牙城を崩してダメ押しの2点目を奪った。

 アリソンは得点が決まった瞬間に猛ダッシュピッチを駆け上って次々と味方選手を抜き、敵陣のゴールライン際で喜ぶサラーの元へ一番乗りでたどり着くと、膝ダイブを見せてエースとともに歓喜に浸った。

 リバプール公式ツイッターが「相手のゴール裏へ10秒以内。アリソンサラーが拍手に応える(お辞儀)」と動画付きでレポートしていたが、イタリア紙「ラ・レプブリカ」もアリソンアシスト後の行動を描写している。

「90+3分、ゴールからゴールへ走り、チームメイトのゴールを祝福。リバプールアリソン・ベッカーは、フィールドを横切ってまるで(自分が)得点したかのように相手側のフィールドへ、記憶に残る歓喜の疾走を見せた」

 正確無比なロングフィードもさることながら、歓喜のダッシュも世界から注目を浴びていた。(Football ZONE web編集部)

リバプールのブラジル代表GKアリソン【写真:Getty Images】