農作業着として着用されていた、伝統的な野良着「たつけ」



「たつけ」とは、岐阜県石徹白に伝わる農作業ズボン。無駄のない布のとり方である「直線断ち」など、和装の知恵が凝縮されています。股部分のマチが大きく、股を大きく開いてしゃがんでも余裕。とても動きやすいのが特徴です。日本人の体型にマッチする、裾に向かってスリムになるシルエット。


石徹白に魅せられた洋品店の女性店主による、各業界から注目される取り組み



この「たつけ」を復活させ、地域の文化を残そうと活動されているのが、石徹白洋品店。石徹白洋品店店主の平野馨生里さんは、石徹白に魅入られ、4年通い続けたのちに移住、そして、石徹白洋品店をオープンさせました。もっと石徹白らしいお店にしたい、と考えていた時に出会ったのが「たつけ」でした。その活動はファッション業界はもちろん、地域編集など様々な視点から注目されています。


地元の色で草木染めし、手作業で仕上げる



石徹白に残っていた手積み、手織り、藍染の「たつけ」を復活してみたい、1人でも多くの人に知っていただきたい。そんな思いを胸に、伝統的な衣服に現代的なアレンジを加え、今の時代に履きやすい「たつけ」をつくり続けられてる平野さん。石徹白洋品店のたつけは、天然の藍染と庭の植物を使った草木によって染色され、全て手作業で仕上げられています。


平野馨生里さんプロフィール


岐阜市生まれ、育ち。学生時代、カンボジアで伝統的な織物を復刻している村にてフィールドワークを行い、伝統文化が人々の精神・経済を支える存在になることを実感。2011年石徹白に移住、2012年5月より石徹白洋品店をスタート。地域文化を継承する聞き書きの活動も実施。3男児の母。


展覧会「着る47展」にて2月1日(土)にトークショー、たつけ受注会を開催!


この度、渋谷ヒカリエ8階・d47 MUSEUMにて開催中の展覧会「着る47展」に関連し、石徹白洋品店の平野馨生里さんをお招きしてのトークショー及び、たつけ受注会を開催いたします。


もののまわりトーク「岐阜県 野良着ズボンたつけを学ぶ」石徹白洋品店に学ぶ、地域に残る文化のつなぎかた



石徹白洋品店の平野馨生里さんをゲストにお招きし、地域に残る文化をどのように繋いでいくのか、地元の方への聞き書きから始まった文化アーカイブの経緯や、「たつけ」から生まれている地域との繋がりなどをお伺いします。
【トークショー開催概要】
日程:2020/02/01(土)
時間:13:00-14:30
場所:d47 MUSEUM(渋谷ヒカリエ8階)
参加費:¥1,500(税込)
定員:20名
●お申込み方法:d47店頭、電話、Web
●お問い合わせ:03-6427-2301(d47)
キャンセル待ちも受け付けております。
キャンセル待ち申し込み方法は電話(03-6427-2301)、店頭でお受けします。
キャンセルがあった場合のみ、ご連絡差し上げます。(当日にご連絡を差し上げる場合もございます)
<参加に関する注意事項>
お支払いは当日現金のみとなります。


トークショー詳細・WEBでのお申し込みはこちら


石徹白洋品店「たつけ」受注会



岐阜県石徹白の伝統的な衣服「たつけ」のオーダー受注会を行います。当日は店主の平野さんにお越しいただき、直接ご相談しながらご自身に合う「たつけ」を選べます。裾直しや、採寸をしてのフルオーダーもお受けしますので、お好みで自分の理想のサイズ感に仕上げることができます。
【石徹白洋品店「たつけ」受注会 開催概要】
日程:2020/02/01(土)
時間:15:00~19:30 ※30分ごとに開催。各回定員1組様。
場所:d47 MUSEUM(渋谷ヒカリエ8階)
参加費:¥20,520(税込)から
定員:各回1組
●お申込み方法:事前予約はd47 MUSEUM店頭、電話、WEBにて承ります。
●お問い合わせ:03-6427-2301(d47)
既製品のサイズを目安にぴったりのたつけをご提案します。
フルオーダーも可能ですので、既製品のズボンが合わない方は採寸をいたします。
店頭にない特別な生地もお持ちしますので、フルオーダーの場合、お選び頂けます。(生地によって価格が変動します)


受注会詳細・WEBでのお申し込みはこちら


47都道府県をファッションで「着る47展」



渋谷ヒカリエ8階の47都道府県をテーマにしたミュージアム「d47 MUSEUM(ディ ヨンナナ ミュージアム)」では、2019年12月6日より日本各地のファションアイテムを紹介する展覧会「着る47展(きるヨンナナてん)」を開催しています。会場では展示品を購入・オーダーできるほか、2020年 3月2日までの会期中、出展者による関連イベントを予定しています。ファッションにおいてもサスティナブルな考え方が広がっている昨今、日本各地のその土地ならではのものづくりに触れ、「長く大事にしたい一品」を見つけてみてはいかがでしょうか?


展覧会「着る47展」開催概要



名称:47都道府県をファッションで「着る47展」
会期:2019/12/6(金)~2020/3/2(月)
   11:00~20:00 入場は閉館30分前まで
会場:d47 MUSEUM  
   東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階
電話:03-6427-2301/入場無料
主催:D&DEPARTMENT PROJECT
URL:https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_15006.html




●開催・事務局:D&DEPARTMENT PROJECT(d47 MUSEUM)


d47 MUSEUMは47の展示台を常設する“日本のものづくりの今”を知るデザインミュージアム。dはデザインのd、47は47都道府県の数。工芸、食、ファッション、自然環境など企画ごとにテーマを変え、日本の様々なデザインとクリエイションを紹介します。地域のキーパーソンを招いてのトークイベントや工芸品の実演、講演会やワークショップなど、展覧会と連動したイベントを開催し、来館者に作り手の想いを伝えます。併設のd47 design travel storeやd47食堂で展示関連商品を手に取り、味わうことで、立体的に日本の個性をプレゼンテーションし、各都道府県への関心を高め、その土地へ足を運ぶきっかけをつくります。


●D&DEPARTMENT PROJECT(商号:ディアンドデパートメント株式会社)


本社:東京都世田谷区奥沢8丁目3番2号
代表:ナガオカケンメイ
設立:1997年5月26日https://www.d-department.com
D&DEPARTMENT PROJECT(ディアンドデパートメントプロジェクト)は、2000年にデザイナーのナガオカケンメイが創設した「ロングライフデザイン」をテーマとするストアスタイルの活動体。現在は国内外に10店舗を展開し、47都道府県に1カ所ずつ拠点をつくりながら、全国的な規模で“息の⻑いその⼟地らしいデザイン”の発掘、紹介をしています。2009年、デザイン⽬線のトラベルガイドブック『d design travel』を創刊。2012年、渋⾕ヒカリエ8階に、47都道府県の魅⼒を、ミュージアム、ストア、⾷堂を連動させて⽴体的に⽇本を伝える「d47」をオープン。2019年、ロングライフデザインのマーケットをつくり⼿、売り⼿、使い⼿の垣根を越えて応援する雑誌『d news』を創刊。2020年春にはD&DEPARTMENT初の宿泊機能をもつ拠点を韓国チェジュに開業。物販、飲⾷、出版、観光を通して、47の⽇本の“らしさ”を⾒つめ直す活動を展開しています。