GKとしては史上最高額の移籍金を誇るチェルシースペイン代表GKケパ・アリザバラガだが、今季のプレミアリーグでは最もレベルの低いGKとみなされてしまっている。

2018年夏にビルバオからやって来たケパ。その年にレアル・マドリーへ移籍したベルギー代表GKティボー・クルトワの後釜として、クラブが7100万ポンド(約102億円)の大金をつぎ込んで獲得した。

初年度から公式戦54試合に出場するなど、すぐに絶対的守護神としての地位を確立。プレミアリーグでは39失点と14試合でクリーンシートを記録した。

ところが今季のリーグ戦は24試合で32失点と早くも昨季に迫る勢い。イギリスデイリー・メール』の今季1000分以上に出場したGKを対象にした統計では、ケパは全体のシュートセーブ率やボックス内からのシュートセーブ率でリーグ最低を叩き出してしまっているようだ。

記事によると、ケパのここまでのシュートセーブ率は55.56%。19位のエバートンGKジョーダン・ピックフォードが63.54%であるため、いかに効率が悪いか明らかだ。また、ボックス内からのシュートセーブ率は50%となっており、こちらも19位のバーンリーGKニック・ポープの57.89%から大きく水をあけられている。

そして『デイリー・メール』が最も危惧しているのが、今季のチェルシーの失点率が統計を取り始めた2003-04シーズン以来最低であるということだ。チェルシーはここまで207本のシュートを浴びているが、その内ネットが揺れたのは32回。失点率は15.5%となっており、ワトフォードの17-18シーズンの記録と並んでワーストなのだそうだ。ケパは今季のプレミア全試合に出場しているため、この記録はそのままケパの記録ということになる。

もちろん、これらが同選手一人の責任というわけではないが、今季のケパは足元の技術を過信するあまり、ミスパスやコントロールミスが散見され、チームを窮地に追い込むこともしばしば。クラブが史上最高額GKの売却を検討しているという報道もあり、スペイン代表GKには汚名返上が期待されている。

◆2019-20プレミアリーグにおける各GKのシュートセーブ率(出場時間1000分以上のみ)
1.アリソン・ベッカー(リバプール)-85.71%
2.ディーン・ヘンダーソン(シェフィールド・ユナイテッド)-74.68%
3.ビセンテ・グアイタ(クリスタル・パレス)-73.33%
4.カスパー・シュマイケル(レスター・シティ)-73.26%
5.マルティン・ドゥブラフカ(ニューカッスル)-73.13%
6.ベルント・レノ(アーセナル)-72.58%
7.マシューライアン(ブライトン)-70.94%
8.パウロガッサニーガ(トッテナム)-70.89%
9.アーロンラムズデール(ボーンマス)-69.91%
10.ダビド・デ・ヘア(マンチェスター・ユナイテッド)-69.32%
11.アレックス・マッカーシー(サウサンプトン)-69.09%
12.ベン・フォスター(ワトフォード)-68.14%
13.エデルソン(マンチェスター・シティ)-67.74%
14.ティム・クルル(ノリッジ)-66.37%
15.トム・ヒートン(アストン・ビラ)-66.02%
16.ルイ・パトリシオ(ウォルバーハンプトン)-65.52%
17.ニック・ポープ(バーンリー)-64.15%
18.ジョーダン・ピックフォード(エバートン)-63.54%
19.ケパ・アリザバラガ(チェルシー)-55.56%

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