2019年、人気ラーメン店「麺匠 きくち」が東京都江東区からから埼玉へ移転。人口も多い都内から、なぜ埼玉に居を移したのか。素朴な疑問を店主にぶつけてみた。<※情報はラーメンWalker埼玉2020より>

【写真】肉たっぷりで食べ応え十分の「ワンタン麺」は数量限定で提供

店主の菊地貴裕さんは春日部市出身。祖父は羽生市で屋台ラーメン店を経営していた。「フードプロデューサーの父が味を監修し、じいちゃんが屋台を引いていました」。業務用スープではなく、地鶏やゲンコツを寸胴で炊く本格派のラーメン。祖父は毎日コツコツ5時間かけスープを取っていたという。

そんな姿を見て育った菊池さんもラーメンの道へ進み、2016年に独立。菊地さんは「店は繁盛しましたが、ちょっと思うところがあって。埼玉に戻り、自分の原点を見つめたかったんです」と話す。移転の1年前から希少なスペルト小麦の全粒粉を使い始めた。目指しているのは、祖父のような誰もが安心して口にできる味だそう。

おすすめの「醤油ラーメン」(780円)は豚&鶏の深みのあるコクと、香り豊かな醤油が際立つ。5日以上かけて仕込むメンマ、しっとり柔らかな肩ロースチャーシューと、具も秀逸だ。また、鶏の旨味たっぷりの清湯(チンタン)に5個のワンタンがのる「ワンタン麺」(980円)もおすすめ。こちらは数量限定なので、早めの時間に訪れるのがおすすめだ。

店主が胸に秘めた熱い思いに、ラーメンがより味わい深くなる。埼玉にはこのほかにもまだまだラーメンの名店があるので、「ラーメンWalker埼玉」でチェックしてみよう。

<麺匠 きくち 住所:草加市旭町4-10-13 SHビル1F / 時間:11:30〜14:30、18:30〜21:30、土曜11:30〜15:00、18:30〜21:30、日曜11:30〜17:00(各LO)※スープがなくなり次第終了 / 休み:月曜(祝日の場合は営業)>

※表記価格は消費税8%時の税込価格となります。2020年1月現在、消費税率が10%に変更され、税込価格が変更となっておりますのでご注意ください。(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス編集部)

洗練された醤油ラーメンと昭和中華そばが楽しめる「麺匠 きくち」