ヤンキース遊撃手として活躍したデレク・ジーター氏が、米国の野球殿堂に選出された。資格1年目での選出が確実視されていた。注目されていたのはその投票内容。昨年初めて満票選出されたマリアーノ・リベラ氏に続く満票選出なるかが焦点だったが、何と全397票中396票で、わずか1票は不選出に投じられていた。

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イチロー氏の得票率はどうなる?


 この結果にいきり立ったのが米国の各メディアだ。犯人捜しが始まった。「誰がジーターに投票しなかったのか?」。殿堂投票の結果を公表するか否かは、投票者に選択権がある。近年は多くの投票者が明らかにしているが、それでも半数ほど。犯人が名乗り出る可能性は限りなく低そう。逆に名乗り出ないでいることは、容疑をかけられ続けるとも言える。

 そんな「魔女狩り」の余波が、日本のレジェンドに思わぬ形で飛び火した。メジャー公式HPはジーターが満票選出を逃したことで、誰が次に満票選出されるのかを特集。可能性のある選手として、昨年3月限りで現役引退した前マリナーズイチロー氏の名前が挙げられた。

 米国野球殿堂の選出有資格者は、引退から5年が経過した元選手。イチロー氏が候補資格を得るのは2025年1月の投票からだ。メジャー通算3089安打を放ち、デビューから10年連続オールスター選出とゴールドグラブ賞受賞。新人だった01年は新人王だけでなく、MVP最多安打首位打者盗塁王とタイトルを総なめ。2004年にはシーズン歴代最多の262安打を放った。選出自体は確実視されている。焦点はその得票率に移っているようだ。

満票選出の壁は果てしなく高い

 とはいえ長いメジャーの歴史でもリベラ氏一人しかいない満票選出。その壁は果てしなく高い。公式HPでは満票選出されなかった場合に考えられる理由についても言及。「27歳でメジャーデビューしたため、多くの通算成績はトップにはほど遠い」と指摘した。日米通算4367安打は、メジャー最多4256安打のピート・ローズ氏を上回るが、「日本で残した成績は投票に影響することはない」と日米通算の数字は考慮されないことも付け加えている。

 2022年にはアレックス・ロドリゲス氏とデービッド・オルティス氏が候補資格を得る。ロドリゲス氏は禁止薬物使用の影響で、選出自体に疑問符が付く。オルティス氏も禁止薬物使用疑惑が拭えず、満票は厳しい。

 2024年に資格を得るエイドリアン・ベルトレ氏も満票選出を望むのは酷だろう。

 イチロー氏も現実的には満票選出はされないという見方の方が強い。それでも次の有力候補として日本人レジェンドの名前が挙がること自体、日本球界として誇るべきことだろう。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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デレク・ジーターが米国の野球殿堂に選出されたが満票選出はならず・・・イチローはどうなる?