モデルで女優のモトーラ世理奈が23日、諏訪敦彦監督、今関あきよし監督とともに都内で行われた映画『風の電話』×『恋恋豆花』クロストークライブに出席。撮影のエピソードや、自分で作品を観た感想を語った。

【写真】『風の電話』『恋恋豆花』両監督と語らうモトーラ世理奈

 諏訪監督がメガホンを取った『風の電話』は、東日本大震災で家族を失った少女・ハル(モトーラ)の再生の旅を描いた人間ドラマ。今は亡き大切な人と思いを繋ぐ電話として、岩手県大槌町に実在する「風の電話」がモチーフになっている。

 今関監督作品の『恋恋豆花』は、台湾を舞台に描いたヒューマンドラマ。学校での人間関係や恋愛に嫌気が差し、中退を考えている大学生・奈央(モトーラ)が父の勧めで彼の3度目の結婚相手になる綾(大島葉子)と台湾旅行をすることになる様子を描く。

 両作ともオーディションで選ばれたというモトーラ。2000人近い応募者と会ったという今関監督が「簡単に言うと、モトーラか、それ以外か、って感じだったんですよ」とモトーラの存在感の強さを明かすと、諏訪監督も「同じです」と共感した。諏訪監督は「僕はほとんど決めてるんですよ、最初から。お会いして、これでもう大丈夫、決めました、って感じでしたね」と強い思いがあったことを告白した。

 諏訪監督の即興演出についてモトーラは「作ってるって感覚がすごく好きなので、みんなで作ってるっていうのが映画を作ってるんだな、ってすごく楽しかった」と回顧。同作を観た感想を聞かれると「そこにいるのが自分なのに、全然自分じゃない人に見えたんですよ。それは初めてでした」と目を輝かせた。

 『恋恋豆花』についてモトーラは、「こんなにいろんな表情をしてる私は逆に初めて。これが本当なんだけど、こんなにいろんな表情するんだ、って」と驚いたことを告白。撮影では、普通に食事をしているときにもカメラが回っていることがあったことや、劇中の服はほとんど私服だったことなど、撮影のエピソードも明かしていた。

 イベントにはモトーラが主演し現在公開中の映画『猫、かえる Cat’s Home』の監督を務めた今尾偲監督も飛び入りで登壇した。

 映画『風の電話』は1月24日より全国ロードショー。
 映画『恋恋豆花』は2月22日より全国順次公開。

映画『風の電話』×『恋恋豆花』クロストークライブにて  クランクイン!