ブルボン1月23日、環境問題に対応し、ストローのように吸い上げ機能もあるトッピングクッキーコロネクッキー」を、業務用ルートに供給開始したと発表した。

昨今、世界でマイクロプラスチックを含む廃プラスチックの環境問題が深刻化し、プラスチック製容器等の使用や廃棄、代替素材への切り替えなど対応が求められている。ブルボンは、プラスチック包装材の使用削減や、包装材原料の一部をトウモロコシ由来のバイオプラスチックに置き換えるなど、環境に配慮した活動を推進しているが、この取り組みの一環として、菓子製造技術の応用や発展によるストローにも使えるスティック商品「コロネクッキー」を開発した。

コロネクッキー」は、ブルボンが長年培ってきた菓子の製造技術を基に、独自技術の開発(製法特許申請中)や設備開発により実現。プラスチックごみによる海洋汚染への社会的関心の高まりを感じて開発を始めた当初は、ストローのような吸い上げ機能を付加するための素材選びからスタートした。

種々の素材を検討する中で、形状の加工性や吸い上げ機能の維持など検証を繰り返し、そうした中で、現在ブルボンが製造・販売している中空のスティッククッキー「チュエル」をベースとして必要な機能を持たせる社内提案があり、これが「コロネクッキー」開発のきっかけになったという。

特に成型方法と機能保持の仮説検証を繰り返す開発過程で、生地の成型と耐水性を均一化させる仕上げ製法に多くの時間を投入し、量産化を視野に入れた製造技術開発を実施。加えて、クッキー素材をクルクルと巻き上げて作る製品特徴をネーミングで表現した。長さや彩色など、今後のアレンジや展開の可能性も有しているという。

使用シーンのイメージは「トッピング用クッキー」「ストローとしてシェイクやスムージータイプのドリンクに使用」「コールドドリンク専用」など。「クッキーで出来ていますのでプラスチック製よりも耐水性は劣りますが、ストローとしての使用後はお召し上がりいただくことができます」としている。