作業の邪魔をしてくる飼い猫の行動を描いた漫画「作業が進みません」がSNS上で話題となっています。自宅のパソコンで作業をしている女性。遊んでほしい2匹の猫(ゴマちゃんみーちゃん)は遠くにやっても戻ってきてしまうため、諦め半分で抱き上げると…という内容で「ホラーかと思った!」「すごすぎます」「AIここまできたか」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

飼っていた黒猫の死を機に漫画を

 この漫画を描いたのは、こばん(ペンネーム)さん(30)です。デザイナー業の傍ら、日々の出来事についての漫画をインスタグラムで発表しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

こばんさん「2019年3月に大切な家族のクマちゃん(黒猫)が亡くなってしまい、病中に感じたクマちゃんへのゴマちゃん(ミヌエット)の優しさや、余命わずかと言われながらも頑張って生き抜いたクマちゃんを知ってもらうために描き始めました。私自身、大切な家族を救えなかったという後悔があり、気持ちを整理するという面もありました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

こばんさん「『Siri』は通常こちらの質問に答えるものだと思っていましたが、猫を叱ったら猫の通訳をしたのではないかと感じるくらいの返しをしてきたので、不思議なこともあるものだと漫画にしました(『Hey Siri』と言わなくても勝手に起動しました!)」

Q.パシコン中はいつも、猫たちが邪魔をしてくるのですか。

こばんさん「いつも、2匹とも邪魔をしてきます。キーボードに乗ったり、マウスを動けなくしたり、周りで騒ぎ始めたり…」

Q.「多頭飼い」ならではの苦労などがあれば教えてください。

こばんさん「漫画を描き始めたきっかけでもあるクマちゃんは亡くなって今は2匹ですが、幸いなことにとても仲がよく、トラブルもありません。強いて言うなら、たまに深夜の大運動会を始めることです(笑)」

Q.2019年にお子さんが生まれた後、猫との生活に変化はありましたか。

こばんさん「クマちゃんが亡くなった2カ月後に生まれましたが、クマちゃんを失った寂しさと赤ちゃんができて構ってもらえなくなった寂しさで、ゴマちゃんは赤ちゃん返りのような状態になり、私から離れなくなってしまいました。ゴマちゃんの遊び相手を探し、2カ月後に里親を募集していたみーちゃんと会いました」

Q.Siriについて、他に驚いたことがあれば教えてください。

こばんさん「別日に、ベビーベッドでいたずらをしているみーちゃんに『ちょっと何してるの?!』と言ったら、iPhoneのSiriが『今、英語の勉強中です』みたいに返してきて、うそをつかれたと笑っていました。日常でSiriを使うことがないので、勝手に話すSiriに驚いています」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

こばんさん「『最初ホラーかと思った』『猫の翻訳機能が知らない間に追加されたのか』などです」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

こばんさん「仕事に復帰したら、デザイナーあるあるやビジネス寄りの面白いネタがあれば描いていきたいです。キャラクターグッズやLINEスタンプの販売なども行いたいです。絵本やママ向けのプロダクトの企画も興味があります」

オトナンサー編集部

漫画「作業が進みません」のカット=こばん(kumagoma0731)さん提供