ラーメンは日本の老若男女に愛される庶民的な料理として親しまれているが、同じくラーメンが身近に存在する中国人が日本のラーメンの価格を知ると大きな衝撃を受けるという。中国メディアの百度は19日、「中国では一杯7元(約110円)もあれば食べられるのに、日本では60元(約950円)ほどもするのはなぜか」と驚きを示す記事を掲載した。

 元々は中国から日本に伝わったラーメンだが、今では日本の料理として世界に知られるようになり、日本を訪れる中国人観光客も日本でラーメンを食べてみたいと思っている人は少なくない。

 中国では蘭州ラーメンが非常に身近で、大抵どの町にも店があるほどだが、その価格は一杯7元ほどと、他の料理に比べてとてもリーズナブルな存在だ。それゆえ記事は「同じラーメンなのに、日本のラーメンの値段は高すぎる」と主張した。

 中国人はラーメンと言えば「麺とスープによるシンプルな料理」と認識しており、高級な食材は使用されず、複雑な料理ではないと考えているだけに、「日本のラーメンが高い理由が理解できない」と主張した。

 一方で記事は、日本のラーメンが中国と違って高額な理由として、「日本の物価、平均収入や生活水準が中国と比較して高い」ことも関係しているが、「ラーメン自体も大きく違っていることが大きい」と主張。日本のラーメンは「食材を厳選して特別な調理方法で作られる」と伝え、前日からの仕込みが必要であるうえ、ラーメン職人が付きっきりで管理するため、非常に手間暇の掛かる料理への進化しているのだと論じた。

 中国の蘭州ラーメンは、牛骨から取ったあっさりとして澄んだスープに、麺は手打ちのストレートで、煮込んだ牛肉がトッピングされている。それに比べて日本のスープは濃厚で奥深い味と言えるだろう。ゆえに、ラーメンの本場である中国でも、多くの人が「日本式のラーメン」を食べてみたいと思うのも頷けることだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

我が国のラーメンはこんなに安いのに! なぜ日本のラーメンは高額なのか=中国