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レベル2の運転支援システムなどを追加

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
「これまでメルセデス・ベンツが行った中でも最大規模のフェイスリフトとなります。見た目は隠されていますけれど」 開発を指揮するミヒャエル・ケルツは、偽装されたメルセデス・ベンツEクラスのボンネットに触れながら話す。

今いるのは、ネオンサインが華やかなラスベガスからさほど遠くない一般道。マイナーチェンジを受けるEクラステストドライブに、プロジェクトリーダーが同行を許してくれた。間もなく開かれるスイス・ジュネーブモーターショーでの発表が控えている。

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メルセデス・ベンツEクラスプロトタイプ

日本では2016年に発売された5代目のEクラスわたしの隣に停まっているEクラスからは、幅の広がったフロントグリル、リデザインされたフロントバンパーやトランクリッドなど、手直しを受けたスタイリングの確認はできない。

マイナーチェンジでは、デザインだけでなく、数百もの細かな改良が加えられているという。「すべてのコンポーネント単体を検証し、改善できるかどうかを評価しました」 とケルツ。

「最大の変更点は、電装系システムアップデートです。レベル2に相当する新しい運転支援システムの追加を可能としています。加えて最新の(自車と周辺を走行するメルセデス・ベンツ車両との)通信システム、Car-to-Xコミュニケーションにも対応します。特定の機能に関しては、Sのクラスよりも高度なものになっています」

アバンギャルドが標準トリムグレード

アップデートを受けた電装系システムは、EクラスのMBUXユーザーインターフェイスアップグレード基盤も提供。最新のタッチ、スピーチ、ジェスチャーコントロールを統合した「ヘイ・メルセデス」によって、日常会話のようなやりとりで様々な機能操作を可能にするという。

マイナーチェンジ前と同様、メーターパネルとインフォテインメント・システムには大型のモニターを配置。ユーザーは標準となる2面の10.3インチか、オプションとなる2面の12.3インチかを選択できる。

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メルセデス・ベンツEクラスプロトタイプ

マイナーチェンジ後のEクラスインテリアにはほかにも、新しいマルチファンクション・ステアリングホイールやフレームレスのリアミラータッチパッド・インフォテインメント・コントローラー、刷新された装飾トリムなどを用意。

タッチパッドコントローラーは、センターコンソールに従来あったロータリーコントローラーのかわりに採用される。

2020年モデルの登場に当たり、メルセデス・ベンツはトリムグレードも見直す。アバンギャルドが標準グレードとなり、装備の充実が図られたエグゼクティブとAMGラインオプションとして選べるようになる。

今回、ネバダ州の荒涼とした平原に伸びる、滑らかな道を走行しているのは、4輪駆動のE450 4マティック。M256型と呼ばれる直列6気筒ターボエンジンで、排気量は3.0L。電圧48Vの電装系とスターター・ジェネレーター(ISG)を搭載する、マイルドハイブリッドだ。

エンジンの最高出力は367psで、最大トルクは50.9kg-mとなり、電気モーターが21psと18.2kg-mをアシスト。低回転から中回転域に渡って、優れたエネルギー効率と走行性能を発揮する。洗練性もすこぶる良い。

アウディA6やBMW 5シリーズの好敵手

フェイスリフトを受けるEクラスエンジンに関しては、もう1つ大きなニュースがある。これまで搭載されていたM274型と呼ばれた4気筒ガソリンエンジンを、まったく新しいM254型ユニットへ変更するというのだ。

排気量2.0Lで縦置きされ、他のメルセデス・ベンツモデルにも追って採用される。今後5年程度のうちに導入されるであろう、一層厳しい環境規制、EU7に準拠することが狙いだと思われる。エンジン単体だけでなく、マイルドハイブリッドプラグインハイブリッド仕様でも提供されるはず。

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メルセデス・ベンツEクラスプロトタイプ

ディーゼルエンジンは、E300deに改良を与え、EVモードとして50km以上の航続距離を実現するとのこと。従来よりも大型のリチウムイオンバッテリーが搭載されることになる。

「GLE350deに搭載されている31.2kWhのバッテリーを、マイナーチェンジ後のEクラスに搭載することで、100km以上のEVモードの航続距離を実現することも可能です。ただしロングホイールベース版となり、中国市場限定となります」 と説明するミヒャエル・ケルツ。

Eクラスとして、サルーンエステート、オールテレーン、クーペにカブリオレと、様々なボディスタイルが選べることは変わらない。動的性能の性格付けも、基本的にはマイナーチェンジ前を受け継ぐという。

「サスペンションのセッティングを、最新の環境に優しいAラベルタイヤに合わせて微調整しています。燃費を伸ばし、二酸化炭素の排出量削減などの面でも有効です。エアサスペンションとスチールコイル・サスペンションに大きな変更はないでしょう」

アウディA6 50 TFSIや、BMW 540i xドライブライバルとして、極めて高い競争力を獲得することは間違いなさそうだ。


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