DFアーノルドがウルブス戦で南野に通したサイドチェンジリバプール公式SNSが注目

 日本代表MF南野拓実が所属するリバプールは現地時間23日、プレミアリーグ第24節でウォルバーハンプトンとアウェーで対戦し、2-1と勝利した。これで破竹の14連勝となり開幕23戦無敗(22勝1分)で首位を独走、昨季から続く無敗記録も「40」に伸ばしている。歴史的な快進撃を支える主力の1人が、右サイドバック(SB)のイングランド代表DFトレントアレクサンダーアーノルドだが、ウルブス戦で見せたワンプレーにクラブ公式ツイッターが注目。プレミアデビューを果たした南野への、極上のサイドチェンジに称賛の声が寄せられている。

 21歳のアーノルドはリバプール生え抜きの右SBで、2016年にトップデビューを果たすと17-18シーズンから出場機会を増やし、今や不動の地位を築いている。右足のキック精度に定評があり、昨季リーグ戦ではDF史上最高となるシーズン12アシストを記録。今季もすでに10アシストと、その勢いはとどまるところを知らない。

 そんな若き右SBが、ウルブス戦でも魅せた。前半8分に右CKのキッカーを務めてMFジョーダン・ヘンダーソンのゴールをアシストすると、その後も右サイドで攻守に存在感を発揮。そして南野が投入された後の同41分のビルドアップのシーンだった。ハーフウェーライン付近で、左SBのスコットランド代表DFアンドリューロバートソンが、横にドリブルをしてキープしながら右サイドのタッチライン際にいたアーノルドにパスを送る。ボールを受けたアーノルドはルックアップすると、相手の圧力が全体的に右サイドに懸かっている状況を察知すると右足を振り抜く。美しい軌道を描いたボールは、逆サイドのスペースへ開く動きをしていた南野の足もとにピタリと届く極上のサイドチェンジとなった。

 見事に局面を打開したこのシーンの動画を、リバプール公式ツイッターは的に矢が命中している絵文字とともに投稿。返信欄には「若き王様」「並外れたボールであり難しい」「アシストキング」「地球上で最高のパサー」「なんてロングパスだ」「ファンタスティック」といった反応のほか、右足の高精度キックで一時代を築いた元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムの名前を出すファンもいた。

 クレバープレーでチームを支えるアーノルドは、今後も両サイドでの起用が多くなりそうな南野にとっても頼もしい存在。右サイドでの縦関係、あるいは対角線上にホットラインを築き、リバプールの新たな武器にしたいところだ。(Football ZONE web編集部)

リバプールDFトレント・アレクサンダー=アーノルド(左)とMF南野拓実【写真:Getty Images】