バレンシアに0-2で完敗「今日、目にしたものは好ましいものではなかった」

 バルセロナは現地時間25日に行なわれたリーガ・エスパニョーラ第21節でバレンシアと敵地で対戦し、0-2で敗れた。就任2戦目で初黒星のキケ・セティエン新監督はまだちぐはぐな選手たちとの関係性が結果に表れていたと試合後に語った。スペイン紙「スポルト」が報じている。

 バルセロナは敵地メスタージャでのバレンシア戦で2007年以降12試合無敗と相性が良かったが、ウルグアイ代表FWルイス・スアレス不在のこの試合はゴールが遠かった。前半11分に元スペイン代表DFジェラール・ピケのファウルで献上したPKはドイツ代表GKマルクアンドレ・テア・シュテーゲンがしのいだものの、後半3分にウルグアイ代表FWマキシゴメスの放ったシュートがスペイン代表DFジョルディ・アルバに当たってコースが変わり先制を許した。

 さらに後半32分にも再びゴメスに決められ、0-2と完封負けを喫した。ボールを圧倒的に保持しながら、守備に人数を割くバレンシアを崩し切ることはできず。セティエン監督新体制2試合目で早くも不安を抱かせる内容となった。

 そんな新指揮官もまだ選手たちと完璧に意思疎通しきれていないと感じているようだ。試合後のコメントにはその苦悩がにじみ出ている。

「いくつか選手たちが解釈しきれていないものや、我々が説明しきれていないものがあった。今日、目にしたものは我々にとっても、彼らにとっても好ましいものではなかった」

 セティエン監督は「無駄なパスが多く、機能していなかった」とパフォーマンスの質の低さを指摘。特に前半の出来について課題を感じているようで、「この試合でベストだったのはハーフタイムまでゴールレスだったこと」と語った。

 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシへの依存度が指摘されているバルセロナリーガ首位を走りながら監督交代に踏み切らざるをえなかったチームの歯車はどこか狂ったままのようだ。(Football ZONE web編集部)

バルセロナはバレンシアに0-2で完敗、落ち込むキケ・セティエン監督【写真:Getty Images】