夏に書いた記事で、いくつか暑さの表現を紹介しました。冬になったので、今回は寒さの表現をいくつか紹介したいと思います。

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 みなさんは「今日は寒いね」をどれくらいのバリエーションを持たせて表現できるでしょうか?

【第60回】寒さを表現する

 一番簡単なのでIt’s cold.ですね。少し前の記事で紹介したUnseasonableを使えば、It’s unseasonably cold.といったふうに「寒い」だけではなくて「季節外れに寒い」も表現できます。

 It’s chilly.という表現もよく聞きます。肌寒い、というイメージでしょうか。思っていた以上に寒くて「もう少し厚着をすればよかったかな」という時に口にします。「極寒」のイメージではありません。我慢できるけど、ちょっと寒い時に使える表現です。

 It’s freezing.はカジュアルな表現です。Freezeは「凍る」の意味。「凍りそう」=「寒い」のイメージです。肌寒い(Chilly)よりも寒いですね。

 It’s so cold(that)it hurts.もよく聞く表現。Thatは省略が可能です。「寒くて痛い」の意味。寒い地域に住んでいる、もしくはそのような地域に冬に行ったことがある人は、充分にわかると思います。寒さもその程度が過ぎると痛く感じるものです。

雲がかかっていないほうが寒い?

寒い
イメージです(以下同じ)
 私が住むミシガン州も非常に寒い地域です。昨年の冬はマイナス28度まで気温が下がりました。このような「極寒」と呼ばれる気温はFrigidという単語で表現します。It’s frigid.のように、Coldと同じように使いますが、Cold よりも寒いです。

 それほど寒くない地域に住んでいると、雪が降る日は寒いと思いがちです。しかし雪が降るということは、雲がかかっています。本当に寒いのは、雲がない日。放射冷却でどんどんと気温が下がっていく日です。従って、It’s too cold to snow.という表現も生まれます。雪が降ってくれれば気温が上がるのに、という意味。太陽が出ているのにものすごく寒いという現象を表す表現です。

「(0度なので)気温がなくなった」

寒い 温度計

 体が冷えている時にお風呂に入ったり、熱いお茶の入った湯飲み茶碗を手にしたりすると、体や手のひらがにジンジンとした特徴のある感覚を覚えることがあります。普通なら熱いと感じない36度くらいのお湯が熱く感じたりします。この感覚はBurnで表現します。体が冷えている時にお風呂に入って、それほど熱くないお湯でも熱く感じる時にはIt burns.です。また指先などがしびれる感覚はTingleという動詞やTinglyという形容詞で表現します。

 日本ほかの国では温度単位に「摂氏」を使っています。「摂氏」のマイナス17度~マイナス18度は、アメリカで使われている「華氏」では0度になります。アメリカ人の子供たちは、温度計で華氏0度を目にするとWe have no temperature!と冗談半分で口にしています。「(0度なので)気温がなくなった」という意味です。

 このように摂氏と華氏では気温の表記が全く違います。換算方法はありますが、暗算でできるほど簡単な公式ではありません。10度刻み位で、「華氏◯◯度は涼しい」といった気温のイメージを持っておくと、アメリカに旅行したり、出張したりした時に便利かもしれません。

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【木内裕也】

会議通訳者ミシガン州立大学研究者。アメリカ大衆文化、アメリカ史の研究を行うほか、国際一流企業、各種国際会議などの通訳を行う。またプロサッカーの審判員としても活躍。著書には『同時通訳者が教える 英語雑談全技術』『耳と口が英語モードになる同時通訳者シャドイング』(ともにKADOKAWA)など多数。英語で仕事をする人の応援サイト「ハイキャリア」にも執筆

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