中国メディア・今日頭条は25日、日本国内でも新型コロナウイルス関連肺炎の発症例が確認されるなかで、一部の店ではマスクを値下げしたり「中国がんばれ」と応援したりする動きが出ているとする記事を掲載した。

 記事は、日本の小売店やドラッグストアにはマスクを値下げして通常よりも購入しやすくしている店が見られるほか、値下げを知らせるだけでなく「中国加油」(中国がんばれ)というメッセージを付した店もあると紹介。中国国内のマスク在庫が品薄になるなか、日本を旅行する親戚や知人友人にマスクを買って帰ってくるようお願いする人が増えていると紹介。日本でもマスクの「爆買い」が始まっており、製造注文が前年の10倍になるメーカーも出ているとした。

 そのうえで「世界にはわれわれを支援、支持してくれる人がいるのに対して、私利私欲をむさぼらんとする一部中国人の行為には無力感や恥ずかしさを覚える」とし、中国国内で使い捨てマスクを回収して再販売しようとする業者や、需給がひっ迫していることに付け込み、不当にマスクの価格を吊り上げる悪徳業者がネット上にはびこっていることと紹介した。

 記事は「こういう私腹ばかりを肥やそうとする人間は、自分の行動によって生じる結果について考えたことなどないのだろう。しかしそれにしても、全世界、全人類が尻ぬぐいをしてやらないと目覚めないものなのだろうか」と非難している。

 そして「われわれはどの国にいようとも、愛と善良を保つとともに自らをしっかり管理して他人に迷惑をかけないようにしたい。積極的な協力があってこそ、このような災難を一日も早く乗り切ることができるからだ」と結んだ。

 何でも商売や金儲けのきっかけにしてしまおうという商魂の逞しさ・・・と感心している場合ではない。マスク価格の不当な吊り上げもさることながら、使用済マスクを回収して再度売り飛ばそうという行為は「人殺し」に近く、そんなことを思いつき実行しようとする業者が中国にいることに戦慄を禁じ得ない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本の商店が「中国がんばれ」とマスク値下げ、中国では値段を吊り上げる業者がいるのに・・・