1月6日より放送がスタートしたTVアニメ「群れなせ!シートン学園」(毎週月曜深夜0:30-1:00、TOKYO MXほか)は、Cygamesが自社開発する漫画アプリ 「サイコミ」で連載中の漫画を原作とした、個性豊かな動物擬人化キャラクターたちが繰り広げる、”弱肉強食アニマル学園ラブコメ” 。

【写真を見る】アニメ「群れなせ!シートン学園」第1話より、狼の少女・ランカは群れの仲間を求めて孤軍奮闘している

先生も生徒も動物だらけの学校「私立シートン学園」に入学した“動物嫌い”の人間(♂)・間様人(まじま じん 以下、ジン)が狼の少女・大狼 ランカ(おおかみ らんか)に出会ったことで始まるドタバタのスクールライフを描く。

群れのボスになることを夢みる狼・大狼ランカを演じる木野日菜、動物嫌いの人間・ジンを演じる石谷春貴、そんなジンが憧れる人間(♀)・牝野 瞳を演じる宮本侑芽のメインキャスト3名にインタビューを実施。

アドリブ合戦のアフレコの裏側や、今後の見どころなどを語ってもらった。

■ ついにアニメ放送がスタート!「ハイテンションさに巻き込まれていく様子がとても楽しかった」

――ついにTVアニメが放送されましたが、お気持ちはいかがでしょうか。

木野:収録はかなり前から行っていたので、そこからいろいろな方の力を借りて作品となって、ようやく皆さんにお届けできることがはすごく楽しみでした。

石谷:僕は2020年で最初に視聴するアニメがこの「シートン学園」だったのですが、観てくださった皆さんがこの作品のハイテンションさに巻き込まれていく様子がとても楽しかったです。

これから、どんどんキャラクターが増え、シートン学園のことをもっと知っていただけると思うので、ぜひ最終話まで見てほしいです。

あとは、自分自身の演技が他のキャストさんとの掛け合いを通じて、どのように表現されているのかが、作品のいちファンとしても楽しみでした。

宮本:1月から放送されるTVアニメということで、正月休み明けでぼーっとしながらでも観れる楽しい作品だと思うので、「すごくいいタイミングで放送されたなぁ!」という、うれしい気持ちでいっぱいです。

120%良い作品になっているという自信があるので、原作ファンの方々にもお楽しみいただけたのかな、と思っています。

――原作や台本を読んだ際の印象を聞かせてください

石谷:テンポの良いコメディーで動物に関する知識がすごく得られるという印象があったのと、読んでいてなんだか懐かしい気持ちになったんですよ。

昔ながらのドタバタラブコメに、動物たちの要素が絡んできて、どこか懐かしい雰囲気の作品だなと、感じました。

宮本:オーディションの時に原作を読ませていただいたのですが、もう本当に面白くて、「これがアニメになったら一体どんな作品になるんだろう」とワクワクしました。

テンポの良い作品で、自分自身コメディー作品に出演することがほとんどなかったので、体力のいる現場になるだろうな、とは思ったのですが、ぜひ出演したいと思える作品でした。

木野:原作を開いた瞬間に、学園なのに動物園に迷い込んでしまったような光景が広がっていて「あれ?なにを読んでいるんだろう。どういう物語なんだろう」と不思議な気持ちで引き込まれました。

動物が元々すごく好きだったので、いろいろな動物の知識が出てくるのが楽しくて、思わずニコニコしながら読んじゃうような、動物図鑑のような楽しさがある作品です。

■ 玄田さんのナレーションの“圧”がすごいんですよ!

――ご自身のペットや動物に関するエピソードはありますか?

木野:私は嫌いな動物はいないんじゃないかというくらい動物が大好きで、今ままでもいろいろな動物を飼ってきましたし、今でもお家でネコをたくさん飼っています。

声優を志す前は、動物園の飼育員さんや動物に関わる仕事をしたいと思っていたので、この作品に携わることができて本当にうれしかったです。

皆さんにもこの作品を通じて、動物好きになってほしいな、と思います。

石谷:僕も動物はみんな大好きで苦手な動物の方が少ないタイプです。ペットを飼っていた経験はないのですが、小さい頃はよく近所の野良猫とかと触れ合っていました。

大人になってペットを飼おうかとも考えたのですが、飼育する以上、命の責任が発生するので、なかなかふん切りがつかなかったんです。

今は猫カフェペットショップに行ったりして癒されています。

宮本:私、ペンギンが子どもの頃から大好きで、動物園とか水族館でペンギンを見るのが本当に好きでした。

水族館によく行っていたのですが、ペンギン一羽一羽の性格や情報が載っている図鑑があって、それを読みながら楽しんでいました。

石谷:え?ペンギンの性格って凶暴とか書いてあるの?

宮本:この子はちょっと「やんちゃな子」とか、この子とこの子は「カップルです」とか「最近別れました」みたいな情報まで載っていますよ。読んでいて本当に楽しいです(笑)。

――ご自身が演じられるキャラクター以外でのお気に入りのキャラクターはいますか?

宮本:女の子(メスの動物)のキャラクターたちはみんなかわいくて、好きなのですが、メンズ(オスの動物)の中でお気に入りのキャラクターはライオンの(獅子野)キングですね! メンズという言い方が合っているのかわからないですが(笑)。

キングと、インパラ(♀)の(伊原)シホの物語がすごく好きです。杉田智和さんの演技もすごく面白いんですよ。

石谷:僕はロバのキャラクターたちが大好きで、実は本編中のいろいろなところに登場してくるので、ぜひ探してみてほしいです。

料理部のメンバーもみんな個性的でかわいいキャラクターばかりなので、皆さんお気に入りのキャラクターが見つかるんじゃないかと思います。

木野:私はアノマロカリス(♂)の天野学園長が好きです。

1話ではランカが水槽にぶつかってトラブルになっちゃうのですが、アノマロカリスっていう化石でしか見たこともない生物が動いてて、さらに声がつくというのがもう夢のようで、大好きです。龍田(直樹)さんのお声も素敵なんですよ。

石谷:もう一方だけ挙げさせていただくとしたら、ナレーション兼ティラノサウルス(♂)の寺野先生を演じている玄田哲章さんですね。

玄田さんのナレーションの“圧”がすごいんですよ。本編の間のアイキャッチも担当されていて、ひたすらいろいろな動物の名前を叫ぶだけっていう(笑)。ぜひそこも注目して観てほしいです。

――アフレコ現場での雰囲気やエピソードを教えてください。

木野:現場は本当に温かい雰囲気でいっぱいです。

特に事務所の先輩の津田健次郎さんとご一緒できるのがうれしくて、津田さんが現場にいらっしゃるからこそ胸を張って頑張れたと言いますか、安心できました。

津田さんが演じるヒグマと掛け合うシーンは「先輩と一緒に掛け合いのシーンができるなんて」と夢のようで、テンポもすごく気持ちよかったです。私にとって津田さんの存在はとても大きかったです。

石谷:ベテランの先輩方から若手や新人の子まで、いろいろな方がいる現場だったのですが、最初からずっと温かい現場でした。

先輩方がベースを作ってくださったと言いますか、演じやすい環境を作ってくれて、その中で僕らメインキャストも盛り上げられたという、若手もベテランもすごくバランスの良い現場でした。

宮本:本当にほんわかとした現場で、毎回収録が楽しみでした。音響監督さんをはじめスタッフ、キャストの皆さんが良い雰囲気を作ってくださったので、それに食らい付いていこうと必死でした。

杉田さんが、作品の中の“小ネタ”をいろいろ教えてくださったり、いろいろな方に助けられた現場でした。

あとはこのお二人(木野、石谷)が本当に良い方なんですよ!

日菜ちゃんは同い年なんですけど、今まで同い年の方とメインキャストとして共演する機会がなかなかなかったので、最初は緊張していたのですがあいさつした瞬間から「このお二人なら安心してご一緒できる」という安心感がありました。

■ 「表現の引き出しがすごいな」と勉強になった。

――本作はキャラクターたちのハイテンションな掛け合いが魅力ですが、演じるうえでも意識されましたか?

石谷:キャラクターが濃いので、みんな個性のぶつかり合いでしたね(笑)。どんなキャラクターで、どんな演技が飛び出してくるのか、もう“びっくり箱”みたいでした。

宮本:家でいくら練習しても、本番では全然違う演技になってたりしましたね。

石谷:皆さんクセが強いから、合わせようと必死でした。

木野:二人は特に、動物たちに振り回される側ですもんね。

宮本:一番苦戦したのが、瞳はジンの憧れの女の子であり、ジンにとってのヒロインなんです。でも、個性的でかわいいキャラクターたちがいっぱい出てくるので、負けないようにかわいさに振り切った演技をしようと頑張りました。

石谷:ランカは特に1話から振り切った演技をしていたよね。一番振り切った演技を見せてくれたからこそ、僕らも安心して演じられました。

木野:えー!うれしいです。

博史池畠監督さんに「アドリブもバンバン入れて、楽しくやってください」と言って頂いて、私としても「自由にやってみてダメだったら修正していこう」という心構えで演技ができたので、すごくよかったです。

石谷:ボスらしく背中を見せてもらいましたね。みんなから喉の調子を心配されていたよね。

木野:テストの時から全力でやって、「よし次の本番も全力でやろう」と思ったらテストが2回あって(笑)。皆さんから喉をいたわっていただきました。

宮本:アフレコでは“ガヤ”の収録もすごく大変で、特に男性キャストの方は「この動物はどうやって鳴くんだろう」と調べながらアフレコしていました。

熊の鳴き声を収録した時に、皆さんそれぞれ全然違う鳴き声を出されるので、「表現の引き出しがすごいな」ち、勉強になりました。

石谷:メインキャストは女性の方が多いので、「じゃあ男性4人だけでやってください」と言われることもあって大変でした。

動物ではあるのですが、うなるだけの鳴き声だとちょっと違うし、いろいろ試しながら収録しました。

実は僕もけっこういろいろな役を兼任しているんですが、普段出さないような声を出したりして、収録は本当に楽しかったです。ぜひ“ガヤ”も聞いてほしいです。

――今後の見どころや注目してほしいポイントを教えてください

石谷:1話でこの作品がどういった作品なのか分かっていただけたと思いますので、2話、3話、そしてこの先も濃いめのキャラクターがたくさん登場します。

マイナーな動物だったり、メジャーな動物だけど知らなかったことだったりと、いろいろな動物の情報をナレーションの玄田さんがしっかり解説してくださるので、知識の部分でも楽しめる作品だと思います。

宮本:さきほども石谷さんがおっしゃいましたが、本当にキャラクターがたくさん登場して、キャストの方も豪華な方ばかりなので、ぜひ最終話まで見てほしいです。

あと、私はランカが大好きなんですけど、終盤に行くにつれてどんどんと“ボス”として成長していく彼女にも期待してほしいです。

あとは瞳とジンの関係性とか、ジンのランカに対する態度の変化も注目ポイントです。

木野:学園アニメならではのいろいろなイベントも出てきますし、動物だらけの「シートン学園」ならではの展開にもなっていくので注目してほしいです。

あとは、コロコロ変わっていくランカの表情とか心情の変化も見てほしいです。きっと一生分のランカを味わえると思います(笑)。ランカのいろいろな面を楽しんでいただければと思います。

――最後に放送を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。

宮本:放送をご覧いただいた方も、まだ放送をご覧になっていないという方も皆さん楽しめる作品になっています。

なにも考えずに観られるような作品ではありますが、ときにはウルっとするような展開や、心を揺さぶられるような展開がたくさんありますので、そんなキャラクターたちの様子を観ていただけたらうれしいです。

石谷:原作から始まり、ここまでいろいろな方たちのお力を借りて、映像や音ができあがって、その素晴らしい作品にこうして僕たちが声を当てさせていただくということがすごく光栄です。

映像の中には一匹一匹どういう動物がいるのか、丁寧に細かく描かれているので、一回観ただけでは分からないこともたくさんあります。ぜひ何度も何度も観返して楽しんでいただければと思います。

木野:この先も毎話、毎話いろいろな動物たちが登場して、物語もどんどん盛り上がっていきます。

この作品を通して、動物が大好きになれる物語だと思います。私も皆さんに動物をもっと好きになってほしいと思いながら演じさせていただいていますので、今後の放送もぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。(ザテレビジョン

TVアニメ「群れなせ!シートン学園」でジンを演じる石谷春貴、ランカを演じる木野日菜、瞳を演じる宮本侑芽(左から)