MAGES.は、STEINS;GATEがテレビシリーズの実写ドラマ化の企画が進行中であることを明らかにした。本作の10周年を祝した「科学ADVライブ S;G 1010th ANNIVERSARY」のなかで発表されたもの。実写ドラマ化は、ハリウッドのスタジオSkydance Televisionが手掛けることが明らかになっている。

 『STEINS;GATE』は、2009年に発売されたCHAOS;HEADに続く科学アドベンチャーシリーズの第2弾。主人公の岡部倫太郎、もとい狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真が主催する未来ガジェット研究所を舞台に、時間を越えた世界的な陰謀に巻き込まれていく。

 秋葉原を舞台に、ネットスラングやオタク用語を駆使した会話やキャラ付け、実際にある都市伝説陰謀論への言及、「世界線」と呼ばれる時間もののSFを独自に色づけ作風が口コミ的に人気を呼び、さまざまなスピンオフ、続編が発売されているなど人気を博している作品だ。

 2011年にはテレビアニメ化されている本作だが、今回、ハリウッドのスタジオが実写化企画が進行中であることが明らかになった。実写化を手掛けるのはSkydance Mediaの子会社Skydance TelevisionNetflixで配信中のオルタードカーボンや、『CIA分析官 ジャックライアンなどを手掛けたことがあるスタジオだ。MAGES.の代表取締役社長で、『STEINS;GATE』の企画原案を担当した志倉千代丸氏は、同作がSF作品として実写向きであることの見解を示した。

 どのようなキャスティングや映像になっているのか、また秋葉原ネットスラングなどの設定は踏襲されてるのか、気になるところを挙げていけばきりがないが、続報に期待したい。

 また、「科学ADVライブ S;G 1010th ANNIVERSARY」では、STEINS;GATE 0フルアニメ化したゲームSTEINS;GATE 0 ELITEの開発の発表、科学アドベンチャーシリーズ最新作ANONYMOUS;CODEのPVが公開された。

 『STEINS;GATE 0 ELITE』のプラットフォーム、発売日は不明。
 一方で、『ANONYMOUS;CODE』のPVでは「舞台は”世界線”から”世界層”へ」と謳い、発売を来冬発売と予告している。PVには『STEINS;GATE』の岡部倫太郎橋田至のラボメンの姿が確認できる。プラットフォームはPS4PSvitaNintendo Switch。なおPSvitaのみ、発売日が未定となる。本作は2015年の発表以来まだまだ謎が多く作品だが、いよいよプレイできる日がくるのかもしれない。こちらも続報を待つことにしよう。

ライター/福山幸司

ライター
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman