これまで数多くのサッカー選手プレーしてきたが、“PK職人”と言われたら誰を思い浮かべるだろうか。

Jリーグでは、一時は“コロコロPK”で驚異的な成功率を残したガンバ大阪の元日本代表MF遠藤保仁や一度も失敗したことがない浦和レッズの元日本代表MF阿部勇樹がその筆頭かもしれない。

だが、イタリアのPK職人はやや意外な人物だった。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

今回キャリアで初めてPKを失敗し、話題となっているのはジェノアイタリア代表DFドメニコ・クリーシト。2015-16シーズンから、当時所属していたゼニトでPKキッカーを務めるようになったクリーシトは、ゼニト時代の7本と2018-19シーズンから復帰したジェノアで6本のPKをすべて成功させていた。

また、ゼニト時代には90分の間に与えられたPK以外に、PK戦でも2本のPKを決めており、キャリア通算で15本すべてのPKを成功させていた。

DFながらPKのキッカーを任されているクリーシトは今シーズンも5本のPKをすべて成功させていたが、25日に行われたセリエA第21節のフィオレンティーナ戦にてポーランド代表GKバルトロミエ・ドラゴウスキにセーブされてしまい、ついにその連続成功記録が途切れることとなってしまった。

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、バルセロナマンチェスター・シティなどで活躍した元コートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレ氏は、そのキャリアで19本のPKをすべて成功させている。また、セリエAのみの記録に限定すると、元ホンジュラス代表FWダビド・スアソ氏が14本すべてのPKを成功させたのが最高の記録とのこと。数多くのPKを蹴りながらも失敗しないのには、技術以外の面が大きいのかもしれない。

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