舞台『私のホストちゃん』THE LAST LIVE ~最後まで愛をナメんなよ!~が、2020年1月30日(木)より東京・日本青年館ホールにて開幕する。シリーズ最終章となる本作は歴代の名曲を揃えたスペシャルライブ。開幕を間近に控え、さらに熱を帯びていく稽古場の模様をお伝えしよう。
ホストのきらびやかで厳しい世界をコメディー・タッチで描く同シリーズ。芝居に加え、歌ありダンスあり、観客をアドリブで口説き落とす名物シーンありの臨場感あふれる演出が魅力だ。“指名制”や“ランキングシステム”も導入され、実際のホストクラブを疑似体験できる参加型の舞台として話題を集めた。
稽古が大詰めを迎えた1月下旬、稽古場では歌やダンスのブラッシュアップが続いていた。この日行われたのは、前半パートをブロックごとに通す作業。CDアルバム『PRICELESS LOVE』に収録された楽曲を含め、披露されるのは約30曲にものぼる。シリーズを彩った名曲の一部には2番が追加されたナンバーもあるとのこと、ますます期待は膨らむ。
取材陣に公開されたのは、前半の山場となるブロック。稽古開始の声がかかると、振り付けを復習したり、何やら談笑したりと各々の時間を過ごしていたキャストたちが横一列に集結。ずらりと並んだ姿は壮観だ。
イントロが流れると、和やかな空気は一変。臨戦態勢に入ったホストたちはキレのあるダンスとともに、「フォー!」「ハイ! ハイ!」とフロアを煽り続ける。
「ホストちゃん」シリーズの楽曲「CENTER OF THE EARTH」では、センターポジションを背負う“センターGUY”が日替わりで登場。この日は蜜柑(藤戸佑飛)が務め、中心に立てる喜びと感謝を高らかに歌い上げる。
お客様に向けて愛の言葉を投げかけるシーンでは「もっと不敵な笑みを浮かべて」 「“大事なこと言うよ”という気持ちが完全に出来上がりつつ、絶対にイエスと言ってもらえる自信に満ち溢れているように」との指示が。ディレクションを経て、ホストとしての絶対的なプライドが徐々に構築されていく様子が垣間見られた。
劇中では競い合うホストたちだが、稽古の合間には振り付けを確認し合う姿があちこちで見られた。おなじみのナンバーになればなるほど、気を抜くことなく細部までパフォーマンスを詰めていく気概がにじんでいた稽古場。シリーズフィナーレにふさわしい、華々しいステージとなるだろう。
取材・文・撮影=潮田茗
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