東海道新幹線は2020年春にダイヤ改正で増発を行う。最も利用者の多い時間帯で計17本の新幹線を運行するというが、これは3〜4分に1本のペースで新幹線の運行が行われることを意味する。

 中国メディアの新浪は26日、東海道新幹線の運転本数の多さは「世界的に見ても例がないほどだ」と伝えつつ、新幹線はできるのに「なぜ中国高速鉄道はできないのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事は、東海道新幹線の20年春のダイヤ改正について紹介したうえで「中国の街中を走る公共バスより多い運転本数」であると驚きを示した。そして、これだけのペースで運行が行われるのは東海道新幹線が東京と大阪という2つの大都市を結ぶ路線であることと大きな関係があると伝えた。

 また、市場のニーズがあるとはいえ、3〜4分に1本のペースで運行することが可能なのは「技術と運行面における経験があってこそ」であり、日本はまるで新幹線を「バス」のように運行しており、乗客にとっては駅に到着すればすぐに乗れるような存在であることは大きな驚きであると指摘した。

 一方、中国高速鉄道の運転本数が新幹線ほど多くないのは「できないからではなく、不必要だからだ」と主張し、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の運行本数は非常に多いが、それ以外の路線では東海道新幹線ほど需要が大きいわけではないと指摘。運転本数はあくまでもニーズに応じて決定するものだと伝え、中国高速鉄道にとって「東海道新幹線のような本数で運行するのは技術的には不可能なことでは決してない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

新幹線が1時間に17本も運行するらしい「我が国の街中を走る公共バスより多い」=中国