鹿島アントラーズAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2020の本大会出場権を逃した。

ザーゴ体制の初陣ともなる鹿島は、28日に県立カシマサッカースタジアムで行われたプレーオフでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と対戦。一発勝負のプレーオフに向け、奈良や永戸、広瀬、ファンアラーノ、和泉、エヴェラウドの新加入組6選手をスタメンに抜擢した。

昨年途中まで浦和に在籍したアンドリュー・ナバウトをスタメン起用したメルボルン・Vに対して、[4-4-2]の布陣を敷き、立ち上がりからボールを大事にする姿勢を打ち出した鹿島。2トップの一角に入る土居をフリーマンにした攻撃でメルボルン・Vの守備網を崩しにかかる。

始動から間もなく、本調子から程遠い印象のなかで、直接FKのチャンスから永戸がゴールに迫れば、流れから和泉もフィニッシュに持ち込む鹿島は31分、右サイドバックに入る広瀬のクロスにエヴェラウドがヘディング。決定的だったが、惜しくもクロスバーに嫌われてしまう。

続く38分にも相手ボックス内からレオ・シルバが右足インサイドで狙い澄ましたシュートを放ったものの、この場面もゴールに繋げられなかった鹿島。ゴールレスで迎えた後半も高い位置からのプレッシャーを織り交ぜながらボールの主導権を握りにかかるが、こじ開けられない。

すると、51分にバイタルエリア左からのゴール右隅を突く右足ミドルで鹿島陣営をヒヤリとさせたアンドリュー・ナバウトが54分、バイタルエリア中央で味方の横パスに反応して左足を一閃。奈良にディフレクトしたボールがGKクォン・スンテの牙城も破り、メルボルン・Vが先制した。

後半に入り、攻め手を欠いてフィニッシュワークに持ち込めないなかで、先に失点した鹿島は68分、右サイド深くで味方のパスを引き出した広瀬が右足でクロス。これがゴール前のエヴェラウドを通過して和泉に下に繋がるが、ひと押しが足らず、相手GKに正面で止められてしまう。

72分に最初の交代枠で和泉と白崎の交代に動いた鹿島は74分、右サイドからのクロスがゴール前のこぼれ球を誘い、至近距離からファン・アラーノとエヴェラウドが立て続けにこじ開けにかかるが、相手GKがブロック。その3分後にレオ・シルバを下げて伊藤を送り出すが、ゴールが遠い。

1点のビハインドを追う展開になってからゴールの匂いを感じさせる鹿島だが、88分にセットプレーのこぼれ球からバイタルエリア左の土居が放ったシュートも相手GKの好守に遭って空砲。このまま0-1でメルボルン・Vに屈した鹿島は日本勢史上初のプレーオフ敗退という結果に終わっている。

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