日本はアジア随一の先進国だが、アジアには日本のような先進国は生まれないのだろうか。中国メディアの百家号は26日、アジアに第2の日本が生まれない理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本がいかにして先進国になったかを紹介。日本が戦後に急速な発展を遂げることができたのは「米国による経済的支えのおかげ」だと分析した。戦後は米国に占領され、今でも米軍が駐留していて、軍事面でも米国のコントロール下にあると指摘。外交でも米国に追随しており、「完全に米国の属国」になっていると主張した。これは日本にとって損になることもあるが、経済面では米国に依存するところが大きいという。

 もっとも、日本が戦後世界第二の経済体にまで上り詰めたのには、他にもいろいろな要素が関係している。社会改革、朝鮮戦争の特需、勤勉な国民性などがタイミングよく合わさったためで、「特殊な例」だと指摘した。だからこそ、香港、シンガポール、韓国、台湾で成る「アジア四小龍」も第2の日本を目指しながらもそれはかなわなかったのだとしている。

 ただ、韓国については「なろうと思えばなれる」という。韓国は日本と似ている点が多くあり、半島国で輸入に大きく頼っていること、サムスンなどの財閥に支えられていること、そして何よりも「軍事面で米国の指揮下にあること」などが日本とよく似ていると指摘している。そのため韓国がその気になれば「米国の属国」になって第2の日本になることは可能だと結論付けている。

 記事によると、「第2の日本」になるには米国の属国にならなければならず、韓国はこの条件に符合しているとしているが、日本に対しても韓国に対しても米国から離れられないと軽蔑的な意味を込めて述べているようだ。

 一方の中国は、この条件には符合しておらず、米国から完全に独立した国として世界第二の経済体となったという自負が文面から感じられる。とはいえ、中国が日本のような先進国になるのは、現時点ではまだ難しいと言わざるを得ないのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

なぜアジアからは「日本に続くような先進国」が生まれないのか=中国メディア