中国湖北省の武漢市で発生した新型肺炎。中国人が大勢海外旅行に出かける春節による大型休暇に重なったことから、世界中で感染者が確認される事態となり、日本でも武漢市を訪れたことのない日本人の感染が確認されている。

 中国メディアの今日頭条は27日、日本は新型肺炎の感染拡大を全力で抑え込もうと努力していると紹介する一方で、「それにもかかわらず、中国人旅行客の受け入れは続けている」と論じた。

 記事は、武漢市で新型肺炎の感染が拡大するにつれ、日本では「マスクを着用する人の数が明らかに増加した」と強調。また、中国ではマスクの品切れが各地で続出していることから、日本で暮らす中国人たちのなかには中国にマスクを送るのに追われた人もいたと紹介した。

 続けて、日本では国民に向けて湖北省への渡航を中止するよう喚起するなど、新型肺炎の日本への流入や感染拡大を防ぐために様々な対策を取ったと紹介。また、各自治体や企業、学校でも様々な対策が行われていることを紹介し、春節期間中に大勢の中国人が訪日することを警戒した動きが見られていると指摘した。一方、日本は様々な対策を取っているにもかかわらず、中国人旅行客の受け入れは「継続」していると論じた。

 日本では28日に武漢市を訪れたことのない日本人の新型肺炎への感染が確認された。今後も日本人の感染者が確認される可能性は排除できず、感染拡大の阻止に向けたさらなる対策が求められている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本は新型肺炎の感染拡大を抑え込もうと努力しながらも、中国人の受け入れは継続=中国メディア