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ピックアップ市場、EVシフトか

テスラサイバートラックの登場により、加速しはじめたEVピックアップ・トラック市場。フォードも2022年までに「F150」のEV版を登場させる計画を発表している。

北米で最も売れる車両であるピックアップ・トラックであるが、米ゼネラルモーターズ(GM)にも動きがあった。

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デトロイト・ハムトラミック工場は、GM初のEV専用工場になると発表するマーク・ロイス社長

全車電動化のビジョンを掲げているGMは、全電動トラックおよびSUVを生産するために、デトロイト・ハムトラックの組立工場に22億ドルを投資するというのだ。

そして、「GM初の全電動モデルはピックアップ・トラックになる見込み」と発表し、2021年の後半に生産開始が予定されていると明かした。

現在はインパラ生産

同工場で組み立てられるEVモデルには、GMと韓国のLG化学が23億ドルを投じる合弁事業(オハイオ州ローズタウン)によって生産されるバッテリーセルが採用されるという。

こうして誕生するEVピックアップ・トラックの導入に関連して、サプライヤーへの工作機械器具設備や、その他のプロジェクトに、GMはさらに8億ドルを投じる予定だ。

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デトロイト・ハムトラミック組立工場

また同工場では、先週発表された、クルーズ社のシェアリングサービス向け自動運転EV「クルーズオリジン」の生産を行う計画もある。

つまり、デトロイト・ハムトラミック工場は、GM初となるEV専用の組立工場に生まれ変わるのだ。

なお、現在はキャデラックCT6とシボレーインパラを生産している。

GMのマーク・ロイス社長は、ミシガン州知事など自治体幹部が同席したプレスイベントにおいて、「今回の投資を通じてGMは、全車電動化の未来を現実にするビジョンに向けた大きな一歩を踏み出しました。まず最初の車両である電動ピックアップ・トラックを生産し、今後数年間のうちにデトロイト・ハムトラミック工場でいくつかの派生モデルを組み立てる予定です」と明かしている。

工場が本格的に稼働すると、この投資により2200名を超える雇用が創出される見込みだという。


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