松下奈緒主演、木村佳乃共演のメディカル・ヒューマンドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)。松下演じる“がん”のプロフェッショナルである腫瘍内科医の恩田心と、木村演じる消化器外科医の梶山薫がバディとなり、国民病ともいえる“がん”に立ち向かっていく。

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今回はそんな松下と木村に、本作への思いや役どころについて話を聞いた。

■ 松下「2人の関係は薫先生の優しさで成り立っています」

松下「心は優しくて患者さんに寄り添うことができる医師ですが、旦那さんは意識不明の状態が続いていて、息子とは少しかみ合わないところも…。強い女性ではありますが、よりどころのない状態のところに薫先生がやって来てくれたことで、すごく救われてます」

木村「薫は非常に優秀な先生です。女性の外科医さんは竹を割ったような性格の方が多いらしく、薫もそんな女性医師の一人。加えて、第2話で明らかになりましたが、実はがんサバイバーでもあって、乳がんなんです」

松下「そこも薫先生を尊敬してしまう部分なんですよね。心はがんの専門家ですが、当事者ではないので、100%患者さんの気持ちを理解できるわけではない。しかし、薫先生が経験を踏まえた上で患者さんと接してくださる様子を見て、心も薫先生に気持ちを吐露してしまう。そうして、より距離が近くなっていくのですが…」

2人の間には、ある事実が隠されている。実は薫が元々いた病院に心の夫が入院しているのだが、その夫が意識不明になった原因に薫が関係しているのである。

松下「心は薫先生に救われ、絆が結ばれつつあるのに…。その事実を心は知らないので、この先、そこがどう描かれていくのか?」

木村「でも、いずれは絶対に分かってしまうことだし、隠し通せることではないと薫も分かっています…。心先生は知ったら、絶対に傷つきますよね?」

松下「そうですね。2人の関係は薫先生の優しさで成り立っていますから、心は何を信じていいのか分からなくなると思いますね」

木村「裏切られた形になっちゃいますから、私自身もツラいですが、心先生は事実をいつ知るのかな? 私も気になります!」

松下「医療ドラマを超えた2人の関係性が、物語をいい意味で複雑にしていきますので、そこも注目してください」

■ 木村「現場での松下さんは心先生そのままです」

2人は薫のそんな秘密を抱えたまま、腫瘍内科の仲間たちと共にがんと闘っていく。医師役の藤井隆木下ほうか、研修医役の清原翔岡崎紗絵らと紡ぐ現場はとても穏やかだと松下。

松下「命がテーマの作品ですが、現場には笑いもありますし、真剣なときは自然と空気が引き締まります。メリハリのある現場で、共演者やスタッフの皆さんがいい空気を作り出してくださるので、とてもありがたいです」

木村「現場での松下さんは心先生そのままです。薫は患者さんに寄り添う心先生の姿を見て、どんどん心酔していきますが、私自身もどんどん引き込まれています。お医者さまって技術だけじゃなく、安心させてくれることも本当に大事なんだなと痛感しています」

松下「それから、このドラマは検診に行くきっかけにもなると思います。私自身は、風邪もひかないので、病院に全然行ってなくて…」

木村「検診はしっかり行かなきゃダメだよ! 私は病院すぐ行く!」

松下「はい(笑)。このドラマを通して、私のような人に検診の重要性もちゃんとお伝えできればいいなと思っています!」(ザテレビジョン・取材・文=及川静)

「アライブ がん専門医のカルテ」に出演中の松下奈緒、木村佳乃