中国で新型肺炎感染者が増え続けるなか、様々な形でいち早く中国への支援を始めた日本に注目が集まっているようだ。中国メディアの今日頭条は27日、なぜ日本がこれほど積極的に支援してくれるのかについて分析した記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、今回のことがあって、以前あるアフリカ人が言っていたという言葉を思い出したそうだ。日本という国は「無私の気持ちで援助のできる国」だという話だ。これに対して、米国などの先進国の支援には、常に政治的な目的が絡んでいるのだと主張した。

 では、日本からの支援を中国人はどう見ているのだろうか。記事は、日本は先進国のなかでも「海外支援」の分野で進んだ国だと紹介。1990年代の支援額はずっと世界一で、今では一位でこそないものの先進国の中でも上位に入るほどの巨額を支援に使っていると紹介した。

 もちろんそうなれば、国内から批判も出るわけで、日本政府は「海外支援の理念」を表明したと紹介。「国際平和に貢献し、日本の繁栄にもプラスになる場合」、つまり、他人を助けて自分のためにもなる場合に支援することになったというわけだ。記事は、海外を支援しながらも国際的な地位を確立する、日本の一石二鳥の方法に感心し、中国も学ぶできではないかと伝えている。

 記事に対して、「賢い民族だ」と感心する人や、「困っている時にこそ、人の良いところが見えてくる」と日本を称賛する人、「70年代80年代の北京の地下鉄は日本が作ったもの」と指摘し、日本がこれまでしてくれたことを忘れてはいけないとコメントする人もいた。普段は反日の人が多い中国で、これだけ日本の支援が素直に感謝されているというのはうれしいことである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国の新型肺炎に日本は「無私の気持ちで援助」、ネット上では感謝の声=中国メディア