3歳の娘を自宅に1週間以上も置き去りにして餓死させ、友人らとパーティ三昧の生活をしていたロシアの20代母親に今月、懲役13年の有罪判決が下された。母親は「娘を愛していた。殺すつもりなどなかった」と殺意を否認しているものの、あまりにも身勝手は振る舞いには「母親の資格なし」「13年では刑が軽すぎる」といった怒りの声があがっている。

ロシア中東部キーロフ在住のマリア・プレンキナ(Maria Plenkina、21)に今月17日、殺人罪で懲役13年の有罪判決が言い渡された。マリアは昨年2月13日から20日までの8日間、娘のクリスティーナちゃん(Kristina、3)をアパートに置き去りにし、友人らとバーやナイトクラブで遊び惚けていた。

『The Sun』によるとマリアは2月13日の外出時、クリスティーナちゃんにほんの少しのヨーグルトチキンソーセージを残していたようだが、アパートには鍵をかけ、水道も止めていた。また部屋に電気は通っておらず、クリスティーナちゃんは寒い部屋の中で母親の帰りを待っているうちに餓死したようだ。8日間、一度たりとも帰宅することがなかったマリアだが、実母のイリアさんにはSNSで「娘も私も元気よ」と毎日のようにメッセージを送っており、一緒に遊んでいた友人らには「娘の世話は頼んであるから心配ない」と話していたという。

しかし2月20日、イリアさんがクリスティーナちゃんの3歳の誕生日のプレゼントを持ってアパートを訪ねたことで、マリアの嘘が発覚することとなった。物が散乱した部屋の中でイリアさんが目にしたのは、何も身に着けず、ガリガリに痩せて倒れている孫の姿だった。現場には救急車が呼ばれたが、クリスティーナちゃんはその場で死亡が確認された。

その後、殺人罪で起訴されたマリアは取り調べや裁判でも始終冷静で、関係者は「娘を死なせてしまったことに対し全く罪悪感が見られず、まるで感情を持ち合わせていないかのようだった」と明かしていた。ただ判決前には「娘を愛していた。必要な物は全て揃えてあげたし、しっかり世話もしていた。殺すつもりなど全くなかったし、まさか娘が死んでしまうとは思いもしなかった」と涙ながらに訴えた。

裁判官のローマン・ブロンニコフ氏は「クリスティーナちゃんは寒い部屋で、ゆっくりと苦しみながら死んだのです。お腹が空きすぎて、粉の洗剤まで口にしていたことも分かっています。マリアはバーやナイトクラブを友人たちと渡り歩き、仕事を探していたようですが、自宅に戻ったのは娘の死の報告を受けたからであって母親でありながら1週間以上も放置していたのです。発見当時、クリスティーナちゃんの体重は3歳児平均の半分ほどの7.7キロしかありませんでした。マリアは決して精神疾患があったわけでもなく、自分が何をしているのかしっかりと理解していました。これは非常に残酷な殺人です」と述べ、マリアには今月17日に懲役13年の有罪判決が言い渡された。

イリアさんはこの日の娘の判決に頷くと、肩を落としてこう語った。

「マリアはアパートに鍵をかけ、クリスティーナが水を飲めないように水道まで止めてしまった。そのうえみんなに嘘をつき、1週間も家を空けて自分だけが楽しんでいたのです。娘にこんな酷いことができるとは、思いもしませんでした。もしクリスティーナが独りぼっちでいることを知っていたら、私が引き取ることもできたのに、残念でなりません。娘は自分の罪としっかり向き合う必要があるのです。」

このニュースには「10年もしたら出てくるんだろう。そしたらまた妊娠して子供を持つことも可能ってことだよね」「悲しいニュースだけど、同じ過ちが繰り返されているよね」「どうしてこんなことができるのか。刑が軽すぎる」「この子の命はもう取り戻せないんだ。母親は死刑にすべき」「悪魔だ」「誕生日なのに子供を置き去りにしてパーティ三昧だなんて、言葉もない」と厳しい声があがっている。

画像は『The Sun 2020年1月17日付「‘DYING SLOWLY’ Evil mum who left daughter, 3, at home to starve to death while eating washing powder as she partied jailed for murder Will Stewart」(Credit: East2west News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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