中国メディア・東方網は30日、新型コロナウイルスによる肺炎の患者が増加するなか、日本のネット上で「東京五輪中止」との情報が拡散し、大会組織委員会が否定する事態になったと報じた。

 記事は、ここ数日日本のSNS上で「東京五輪が不可抗力により延期または中止になる」という情報が拡散しており、ツイッター上ではこのようなツイートが5万件以上発信される状況になっていると紹介。この状況を見かねた東京五輪組織委員会が「そのような事実はない」「セルフメディアなどが憶測でつけた見出しが拡散しているに過ぎない」とのコメントを出すに至ったとしている。

 そのうえで、現時点で新型コロナウイルスの感染拡大が東京五輪の開催に影響を及ぼす状況には至っていないとする一方、中国国内で行われる予定だった女子サッカーの五輪予選がオーストラリアに変更されるなど、一部の五輪予選に影響が出ていることは確かだと伝えた。

 また、デマの拡散はネット社会において非常に恐ろしい点であるとの見解を示すと同時に、今回の「東京五輪中止」騒動は「少なからぬ日本国民が五輪の開催に対してなおもネガティブな見方をしていることの表れと言える。もしそうでないなら、東京五輪中止などという荒唐無稽な話がこれほど拡散するはずがない」と論じている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

新型肺炎で東京五輪中止との情報拡散・・・組織委員会が否定も日本人の消極的な態度浮き彫りに