1月30日(木)、安城市役所にて安城市シーホース三河による、地域活性化に関する包括連携協定が締結された。バスケットボールというスポーツ活動を通じて、両者が相互に連携協力することにより、地域の活性化を目指すというもの。現在、シーホース三河では選手が子どもたちを指導するクリニックや、チアとマスコットによる幼稚園・保育園の訪問などを行っている。今回の協定締結により、こうした活動が広がっていくものと予想する。

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さて、気になるのが新しいホームアリーナについて。昨年11月末、シーホース三河安城市内にホームアリーナの建設計画を発表した。現段階では2021年着工〜2022年竣工予定ぐらいしか情報が出ていない。そこでこの機会にシーホース三河の鈴木秀臣社長を直撃した。収容人数については「NBAのような2万人収容のアリーナというわけにはいきませんが、B1ライセンス取得に必要な入場可能数5,000人の規模は超えるサイズになります」とのこと。自信たっぷりの口調から予想するに、それ以上のサイズになるのでは。また、「すでに設計段階には入っています。バスケ専用アリーナですから大型のビジョンの設置はもちろん、傾斜に配慮した観戦しやすい空間となります」と話してくれた。

肝心の場所について安城市の神谷 学市長は「まだ具体的にお聞きしていません」と話す。アリーナの名称も決まっていないようだ。現行のレギュレーションではレギュラーシーズンのホームゲームは年間30試合。試合がない日はどのように活用していくのか。「構想段階ではありますが、常設のグッズショップはもちろん、飲食店などにも入っていただく予定です。ジムとして開放することやコンサート利用なども考えられます」と、鈴木社長は明言こそ避けたが、さまざまな利用が可能なアリーナとなりそうだ。安城市の新しいランドマークとなるのは間違いない。2020年秋には沖縄に本拠地を置く琉球ゴールデンキングスの新アリーナ「沖縄アリーナ」がお披露目となる。こちらは10,000人規模のアリーナで、シーホース三河の新アリーナを想像する上で一つの参考となりそうだ。

昨シーズン、シーホース三河Bリーグから「ホスピタリティNo.1クラブ」に選ばれており、新アリーナに対するファンの期待値は高い。おそらく私たちの予想を簡単に超えるようなユニークな座種やコンテンツを提供し、西三河エリアを盛り上げてくれるはずだ。今後の発表について楽しみに待っていたい。(東海ウォーカー・初野正和)

安城市とシーホース三河が協力し、スポーツを通した地域活性化を始める