2月5日(水)、12日(水)放送の「冗談騎士」(夜11:00-11:30、BSフジ)に、納言、はなしょー、レインボーが登場する。

【写真を見る】ライダースジャケットを脱ぎ、必死に動き回る薄幸(右)

5日(水)の放送では、3組が名刺代わりとなる最強ネタと、「3分間でボケを50個入れたネタ」というお題に沿った実験ネタを披露。12日(水)は、MCの鈴木おさむと共に“ブレスト”と、納言がさすらいラビー、はなしょーがGパンパンダレインボーがそいつどいつと組みユニットコントを行う。

「WEBザテレビジョン」では、やさぐれたキャラクターの薄幸が街をディスるネタで、2019年、一気にテレビ出演が増加し注目を集めている男女コンビ・納言にインタビューを実施。

ほぼ初挑戦だったというボケ数の多いネタやコントの感想をはじめ、収録中、スポットを浴びることになったツッコミ・安部紀克の“浅い”素顔についても話を聞いた。

■ 実験ネタは「精いっぱいでした」

――収録を終えた感想を教えてください。

薄:ぐったりです。エネルギー使ったね。

安部:単純にネタ3本ですからね。

薄:実験ネタは、お題をもらった時に、マジでバックレ(すっぽかし)てやろうかと思いました。むちゃなことを言うなよと思って。

最初は、ナイツさんみたいな、全部言い間違えるようなかっこいいネタにしようと思っていたんですけど、8ボケくらいしか考えていない段階で頭がおかしくなりそうになって。これじゃあ20もいかないなと思って、紙をぐちゃぐちゃにして捨てました。

安部:もうちょっと楽なテーマがよかったですよね。だから、普段のキャラクターとは全く違う感じになっています。

――実験ネタの薄さんは、見たことがないくらいハイテンションでしたね(笑)。

薄:事務所の先輩の新宿カウボーイさんをお手本にしました。

安部:あとはもうお客さんに委ねて、とりあえず詰め込めるだけ詰め込んでいます。試す場もなかったので、本当にぶっつけ本番です。

薄:でも、やってみて本当に楽しかったし、せっかく作ったなら他のステージでもできたらなと思っています。

――これからも見られるかもしれないということですね!?

薄:でも、ライブ限定ですよ?絶対テレビではできないです。

安部:一旦、この番組を見てもらっての反響を知りたいですよね。「無理しているな」とかSNSに書かれるかも…。

薄:「かわいそう」って書かれそうだな。

安部:でも、お客さんの反応はそんなに悪くなかったですよ。

薄:そうだった?

安部:やっている間は何も聞こえなかったんですもんね?

薄:何も聞こえない。自分が今、何を喋っているのかも分からないくらい精いっぱいでした(笑)。

■ 悪いことがあっても全く引きずらない

――今回は、ユニットコントもされていましたが、今までコントの経験は?

安部:ほぼ未経験です。でも、楽しかったですね。

薄:みんなで飲みながら作りました。

安部:最初は何となくの形があって、みんなで(内容を)詰めるためにお酒でも飲みながらという感じで。今まで、他の誰かを交えて作るというのがあまりなかったですし、今回はましてや後輩なので、リードしなきゃなと思っていたんですけど、結局いろいろと支えられました。

薄:さすらいラビーが全部救ってくれました。設定とかも持って来てくれて。

安部:演技指導から、「こういうせりふ足した方がいい」とか。本当に8割、9割やってくれましたね。

薄:あと、(さすらいラビーは)安部にも「演技やり過ぎです」とか遠慮なく怒ってくれたので、助かりました。

――収録中、安部さんのキャラクターについて、鈴木さんが「普段もこういう感じなの?」とおっしゃるなど、安部さんの“浅さ”がフォーカスされる場面が何回もありましたね。

安部:あんまりいじられることはないですからね。びっくりしました。

薄:「普段もこういう感じなの?」ということは、ネタを見てそういう人間だってバレているんだよ。

安部:それはもう仕方ないです。そういうネタというか。

薄:(ネタは)浅いキャラとしてやってないじゃん。勘のいいお客さんは、「このツッコミの人浅そうだな」と思いながら見ているっていうことだよ。

安部:今まで、ネタだけで僕がそう判断されていることを、周りの人は誰も教えてくれなかったということですか?

薄:気付いている人はいたかもしれない。

安部:でも、こいつには言わなくていいかって?

薄:ずっと泳がされていたんじゃない?

――実際、安部さんは“浅い”のですか?

薄:ずっと思っていました。「浅いこと言ってんな~」って(笑)。

――逆に、安部さんのアピールポイントを教えてください。

薄:ありますか?

安部:悪いことがあっても、考えていないとかではなく、全く引きずらないところですね。

薄:それが本当にムカつくんですよね。仕事で大失敗しても、ご機嫌で楽屋に戻って、弁当をバクバク食べて。

安部:ご機嫌ではないですよ、別にニコニコはしていないですし。でも、引きずりたくないというか、あまり家に持ち込みたくないというか。「駄目だな~」という帰り方は良くないと思うので。

薄:持ち込めよ、おまえは。少しは持ち込んだ方がいいよ。

安部:終わったんだからもう仕方ないじゃん。あとは編集でどうにかしてもらいたいなと。

薄:最低だよ。向上心がない。失敗した後も、楽屋で本当にゆっくりしてるじゃん。

安部:でも、僕が何かして落ち込んでいても怒りますよね?

薄:(笑)。

――安部さんは、薄さんから怒られることが多いのですか?

安部:「こうして」という注文とか、「こう動いた方がいいよ」ということを言われます。

薄:担当マネジャーが、結構、安部のことを怒ってくれるので助かっていますね。「そうそうそう!」と思いながら聞いています(笑)。

■ 8月にバイトを辞め、借金を始めた

――鈴木さんとのブレスト中、ブレークを実感し始めたのが半年前くらいというお話もされていましたね?

安部:テレビの仕事が増えたなと感じたのは、(2019年の)7、8月くらいからですね。それまでも「ネタパレ」(毎週金曜夜11:40-0:10、フジテレビ系)とか、「有田ジェネレーション」(毎週月曜夜0:58-1:28、TBS系)とかには出ていたんですけど、他にもいろいろ出始めるようになったのは半年前です。

薄:確かに、8月でバイトを辞めたから、7月が忙しかったんだと思う。

安部:7月が忙しくて、「バイトに行かなくてもいけるぞ」という?

薄:「ギャラいっぱいもらえるぞ!」と思ってバイトを辞めて。でも、そんなにお金をもらえなくて借金を始めたのが8月です(笑)。

安部:早いんだよ、決断が。

薄:でも、やっと返せました。全額、親が払ってくれて。

安部:え?親が?

薄:過保護なんです(笑)。

――安部さんはブレーク後に変化はありましたか?

安部:僕はまだバイトをしているので、あまり変化はないかもしれないです。街でも全く声を掛けられないですし…。

薄:何かあるでしょうよ。服とかよく買ってるじゃん!お金が入り始めたから買うようになったんじゃないの?

安部:確かに、お金にはちょっとだけ余裕が出てきた気がします。今までは「お昼ご飯、抜こうかな」とか考えることもあったんですけど、食事に対してもあまり我慢しなくなりました。

薄:お金はめちゃめちゃもらっていますよ。すぐタクシーに乗るようになりました。温かいし、言うことを聞いてくれて、寝ていれば着いているんだもん。最高ですね。

――これからやってみたいことや出演してみたい番組はありますか?

薄:私は、ワンちゃんとかネコちゃんとかのVTRを見る番組に出たいです。

――かわいい動物がお好きなのですか?

薄:好感度が上がるじゃないですか。コスパもいいし。あれはもう、芸人じゃなくてタレントがやる仕事という感じですもんね。今年はそういう番組に出たいです。

安部:僕はラジオがめちゃくちゃやりたくて、15分、30分番組でもいいんですけど、それが毎週できたら。あまりテレビで言えないことを言いたいとか、そういうことではないですけど、もう少し楽に喋れる場がほしいなと思います。

――最後に、「冗談騎士」の見どころを教えてください。

薄:うちらに関しては、今までしたことのないネタをしたので、そこを見てほしいですね。初の試みというか、たばこを一本も吸わないネタをしましたので。

安部:新しい一面をお届けできたらなと。ユニットも、演技を頑張っているところを見てください。

薄:ユニットコントは、さすらいラビーの中田(和伸)くんの面白衣装があんまりウケなかったんですよね。楽屋ではみんなで大笑いしていたのに。

安部:「めちゃくちゃ似合っているよ!」って。

薄:中田くんが一番ネタを書いてくれたのに、かわいそうだったな。そこにも注目してください。(ザテレビジョン

「冗談騎士」に登場する納言(安部紀克、薄幸)