松下奈緒演じる腫瘍内科医の恩田心と木村佳乃演じる消化器外科医の梶山薫がタッグを組んで、“がん”に立ち向かっていくドラマ「アライブ がん専門医のカルテ」(フジテレビ系)。その中で研修医の結城涼を演じている清原翔と、同じく研修医の夏樹奈海を演じている岡崎紗絵。対照的なキャラクターでいつも言い合いをしている結城と夏樹は、一緒のシーンが多く、すっかり打ち解けているそう。

【写真を見る】結城(清原翔)&奈海(岡崎紗絵)「お互いにいろいろ思っていそう」

■ “キヨさま”と“お紗絵”

――清原さんは現場で、木村佳乃さんたちに“キヨさま”と呼ばれているそうですね?

清原「そうなんですよ。いつからそうなったのか、自分でも分からないんですけど(笑)」

岡崎「私もキヨさま呼びに便乗しようか、おキヨさんと呼ぼうか迷っています。でも、愛称があると、呼びやすくていいですよね」

清原「そうですね」

岡崎「壁も感じられないですし、スッと呼べていいなと思います。私はあだ名とかは特になく…」

清原「岡崎さん、ですね」

岡崎「なので、うらやましいです、キヨさま。私も欲しいです! 何かいい呼び名ありますか?」

清原「“お”を付けたらいいんじゃないんですか? “お紗絵さん”とか」

岡崎「呼んでくれますか?」

清原「うーん。ちょっと長いかな? “お紗絵”はどうですか?」

岡崎「町娘っぽいですけど(笑)、では、お紗絵でお願いします!」

――結城と奈海は、二人でいるといいコンビのように感じました。

岡崎「よく動く奈海と静かな結城は、対極的ですよね」

清原「結城は心先生と二人の時はほぼ喋りませんが、奈海がいてくれると話せるんです」

岡崎「結城は自ら発信するタイプじゃなくて、話し掛けられて、初めて話せる人だからね」

清原「奈海がいると、僕に発言権がやってくるんです(笑)」

岡崎「でも、結城は自分から話す人ではないから、胸の内で何を思っているのか分からない。もう少し自分の思いを乗せて話せば、周囲に理解してもらえるのに、もったいないなと感じます」

清原「結城は思っていることを100%伝える人ではないですからね。思ったことをパッと言う完結型の人なので。でも、相手が奈海だと思っていることの100%以上を言ってしまう気がします。なぜかと言うと、結城は奈海が言いたいことを瞬時に理解できてしまうんです」

岡崎「頭がいいですからね」

清原「だから、奈海に対して、若干イラッとしてしまうようなところがある」

岡崎「結城は効率がいいけど、奈海は要領の悪いところがあるから」

■ 結城と奈海は頑張り方が違う

――確かに結城はパソコンでメモを取りますが、奈海は手書きですもんね。

岡崎「そうなんですよ。紙すらなくて、手に書いていたりもしますし」

清原「奈海と結城は、ちょっと頑張り方が違うんですよね」

岡崎「だから、奈海は結城にもっと上手くやれよと思われているんじゃないかな?と思いますが、そう思われても仕方ない行動をしていると思います」

清原「お互いにいろいろ思っていると思います」

岡崎「『何かあるなら言いなよ! 黙ってないで!』とか(笑)」

清原「あはは。そうだね」

■ カンファレンスでおにぎりの話!?

――腫瘍内科には光野先生役の藤井隆さんと、阿久津部長役の木下ほうかさんがいらっしゃるので、クスリと笑えるシーンも多いですよね?

岡崎「すごく面白いですよ。部長さんはすぐ書類とかひっくり返しちゃって、みんなで後片付けしたり、藤井さんはもう…カンファレンスのシーンもすごく面白くて。私たちの後ろの列にお二人がいらっしゃるんですけど、声を録る必要のない時にずーっとおにぎりの具の話をしていて」

清原「そうそう(笑)。第1話のカンファレンスの撮影の時だよね? 声を録らない時も役に関連する話をしていた方がいいのかな?と思っていたんですけど、そうじゃなくてもいいんだなと勉強になりました」

岡崎「なりました! 自然に見えることの方が大事なんだなって思いました」

――楽しそうな雰囲気が伝わってきます。しかし、心と薫の関係にはちょっとサスペンスの雰囲気もあり、二面性のあるドラマになりそうですね。

岡崎「薫先生が心先生に近づいていくところですよね! 計画的に近付いたというだけで、心がザワッとしますよね」

清原「序盤だけでもいろいろ起きますしね。第3話で心先生の夫・匠(中村俊介)さんが亡くなって、第4話はお葬式から始まりましたし…」

岡崎「薫先生も本当のことを心先生に話そうとしますけど、うまく伝えられていないですし…。腫瘍内科を舞台にした温かいお話しかと思いきや、その影でいろいろ起きてしまう。事実を明かされた時、心先生はどう思うのか!? 気になります!」

清原「さらに第3話からは三浦(翔平)さん演じるジャーナリストも出てきて、薫先生との関係性がどうなっていくのかも気になりますよね」

岡崎「事件性も感じますよね。今後、薫先生がどう動くのかが見どころになると思いますので、お見逃しなく!」

■ 第5話(2月6日・木放送)のあらすじは…?

匠(中村俊介)の死の悲しみを家族と共有し、腫瘍内科の勤務に戻った心(松下奈緒)。そこに、ジャーナリストの関河隆一(三浦翔平)が現れ、腫瘍内科の取材を申し込んでくる。取材を引き受けた心だが、関河が実際に知りたかったのは関東医科大学で薫(木村佳乃)が起こしたとされる医療過誤問題だった。関河は須藤進(田辺誠一)にも取材を始める一方、心たちの病院で薫が何か問題を起こして病院を移ったらしいとうわさが広がっていく。(ザテレビジョン・取材・文=及川静)

放送中の「アライブー」(フジテレビ系)に出演する清原翔と岡崎紗絵