このいま YouTube という海にどんなトレンドが吹き、海原を行く YouTuber はどこへむかっているか―――。

YouTube での収益最大化、海外展開、プロモーション著作権管理などを事業とする最先端オフィスで、そのトレンドを聞く機会を得た。

語ってくれたのは、渋谷スクランブルスクエアオフィスを置く、YouTube 公認パートナー Collab Japan(コラブジャパン)のアレン・リーCOO

「大きな波は5つある」というアレン・リーCOO の話を聞く前に、Collab Japan について。

Collab Japan は、アメリカCollab Inc.の姉妹会社で、韓国、香港、インドネシアフィリピンシンガポールなどに展開するCollab Asia, Inc.のなかの一社。グローバル展開する YouTube 公認パートナーで、マルチチャンネルネットワーク(MCN)を主事業とする。

具体的には、「超有名 YouTuber を抱える UUUM などと違い、所属タレントマネジメントするだけでなく、YouTuberインフルエンサーアニメゲームJ-POPスポーツなどの知的財産の管理・運用、インフルエンサーの収益最大化・海外展開サポート、音楽業界や広告業界をはじめとする各企業とコラボしたプロモーションなど多岐にわたる」という。

で、Collab Japan にいまキテる5つのビッグウェーブについて、ひとつずつ聞いてみる―――。

YouTube をはじめとするコンテンツの海外展開

たとえばこれ↑↑↑ あの超有名 YouTuber ラファエル(Raphael)のコンテンツを、海外ユーザにむけて展開させた一例。このラファエルの中国語チャンネルはすでに登録数26万超え。

Collab Asia, Inc.グループネットワーク力を活かし、上の例のように中国語に翻訳して配信するといったサービスも受け持つ。さらにコンテンツ管理やマネタイズまでをサポートするのが Collab Japan の特長」

「日本で成功しているラファエルが、さらなる高みをめざして海外へ展開するときに、この Collab Japanパートナーに選んでくれる。中国の場合はYouTubeが閲覧できないから、Bilibili などのアカウントをとって展開させる」(アレン・リーCOO

大手企業のプロモーションをサポート

全世界で大ヒットした「ベイブレードシリーズを抱えるADKは、ベイブレードプロモーションの一環として YouTube を活用している。ここにも Collab Japanパートナーとして存在感を高めている。

アジアへさらに『ベイブレード』の魅力を発信したいというオーダーに応え、まずはチャンネル運営から始めて、インドネシアベトナムマレーシアチャンネルを広げていった。さらにプロモーション動画などの制作・発信などもサポートしていく予定」(アレン・リーCOO

知的財産権の保護 DRM(デジタルライツマネジメント)

クリエーターSNS上で発信するコンテンツを無断で使用し、YouTubeアップして広告収益を得るという人たちがすでに多く存在している。そうなると、オリジナル製作者には、その無断転載動画からの収益は分配されないってことで、ここで Collab Japan がパトロールを買って出る。

YouTube公認パートナーに認められた動画管理システムで、動画へのアクセス権を使って申し立てや削除、再配信などを行い、オリジナル製作者の収益を最大化することも大事な仕事」

「また逆に、著作権を管理するだけでなく、特定のインフルエンサーに利用許諾を与えることにより、YouTube上でのコンテンツプロモーションを可能にしている」

「例えば、あるアーティストから利用許諾を得て、Collab Japan 所属クリエーターがそのアーティストの曲を無償で利用できるというサービスも構築。そのアーティストにとっては、国内・海外を問わず、所属クリエーターの拡散力を借りてプロモーションできるという利点がある」(アレン・リーCOO

二次創作や再配信してメディアへ

収益最大化、海外展開、プロモーションときて、4つ目のホットな話題は、二次創作や再編集・再配信という流れ。

「たとえばこのJGNJapan Gaming Network(↑画像)というチャンネル。これは Collab Japan が運営しているチャンネルで、ゲーム実況を配信しているクリエーターの動画に対して英語字幕をつけて海外へ発信するというメディアブランド事業のひとつ」

「動画単位、チャンネル単位でクリエーターに声をかけて、このように海外むけの字幕をつけたり、アレンジを施して『まとめ動画』のように編集して発信させるというサービスも展開している」(アレン・リーCOO

国内の音楽業界とこれまでにないパートナーシップを

Collab Japan に起きているホットな波の最後、5つ目は、国内の音楽ビジネスへの参入。

「国内のレコード会社やアーティスト事務所が構築してきたビジネスモデルとは違ったプロモーション展開などを手がけていく。Collab JapanYouTube 公認パートナーとしてこれまで培ってきたビジネスモデルを音楽業界に広げ、アーティストレーベルの双方に収益最大化が図れるよう、提案していきたい」

レコード会社やタレント事務所に所属するアーティストの作品を、YouTube などの動画共有サイトをプラットフォームに、著作権を保護しながらプロモーションサポートし、収益最大化を図る―――そこにわれわれは自信がある」(アレン・リーCOO

―――収益最大化、海外展開、プロモーション著作権管理、音楽業界参入……。静かに時間が過ぎていく Collab Japan 渋谷オフィスから、どんなムーブメントが起きようとしているか。いまから楽しみ。