留守番をしている父親のために、娘が取った行動を描いた漫画がSNS上で話題となっています。スーパーのお菓子売り場で、まだ食べられないスナックを手に取り離さない1歳の娘。その後もずっと手に持ち続け、抱っこすることもなく家まで歩いて…という内容で「泣けるエピソード!」「優しくてけなげな娘さんですね」「愛情を感じました」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

具合の悪いお父さんのために…?

 この漫画を描いたのは、主婦のミロチ(ペンネーム)さん(38)です。1歳になる娘の成長記録をインスタグラムブログ「ミロチ家」で発表しています。

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

ミロチさん「今までの娘は赤ちゃんらしく、自分の好きなように動き、遊び…親はそんな娘を追いかけ、振り回され…という毎日でした。しかし、この日初めて人の気持ちを考えた行動を取った娘の成長ぶりに驚き、感動したので、この出来事を成長記録として残しておきたいと思って描きました」

Q.購入したお菓子は、お父さんがよく食べているお菓子だったのでしょうか。

ミロチさん「お父さんがよく食べるお菓子は違うものなんですが、形が同じスナック菓子だったので、もしかしたら娘は“形”で覚えていたのかもしれません。娘本人は、食べたことはありません(笑)」

Q.お父さんの具合が悪いから買いたかったのか、単に「お土産」だったのか、どちらだと思われますか。

ミロチさん「まだ1歳なので、具合が悪いというのもよく分からないんじゃないかな?と思います。ただ、いつも3人で出掛けているので、『あれ? お父さんは?』と思ったのかもしれませんね。なので、お土産かな…?」

Q.お父さんもよく、娘さんにお土産を買ってきてくれるのでしょうか。

ミロチさん「仕事帰りに、よく買ってきてくれますね。最初は私にだけだったのですが、娘も食べられるものが増えてきたので、女2人でお土産をいただいています(笑)」

Q.娘さんが頑張って持って帰ってきたことについて、お父さんは何と言っていましたか。また、お菓子は娘さんと一緒に食べたのでしょうか。

ミロチさん「『ありがとう~!』と言って抱きしめていました。娘も、うれしそうにはしゃいでいました。お菓子は、元気になったお父さんが1人で食べました(笑)」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

ミロチさん「ありがたいことに、感動してくださった方や、中には涙してくださった方もおられて、私自身も目頭が熱くなる出来事だったので、共感してもらえてとてもうれしかったです」

オトナンサー編集部

留守番をしている父親のために娘が取った行動を描いた漫画のカット=ミロチ(mirochi8989)さん提供