京成電鉄が同社の歴史を振り返るイベント「京成リアルミュージアム」を開催。会場は、上野公園にある旧・博物館動物園駅です。過去の記念乗車券やヘッドマークをはじめ、一般公開が初めての展示物も並んでいます。

博物館動物園駅駅舎の一部を公開

上野公園(東京都台東区)の地下に眠る旧・博物館動物園駅の一部公開が始まりました。

2020年2月8日(土)、京成電鉄が旧・博物館動物園駅でイベント「京成リアルミュージアム」を開始。会場として同駅の地上駅舎内部とコンコース階を公開しています。

旧・博物館動物園駅は、京成本線京成上野日暮里間にある廃駅です。1933(昭和8)年に開業して以降、帝室博物館(現・東京国立博物館)や恩賜上野動物園の最寄り駅として利用されてきましたが、利用者の減少などにより1997(平成9)年に営業を休止し、2004(平成16)年に廃止となりました。

駅舎内外は西洋風の荘厳なデザインで、現在もその建物は残されています。2018年4月には鉄道施設としては初の東京都指定歴史的建造物に選定されました。その後、リニューアル工事を経てアートイベントや展示会などの会場に使われています。

「京成リアルミュージアム」の展示内容と開催日は

今回開催の「京成リアルミュージアム」は、京成電鉄の歴史や魅力を紹介するウェブサイト「京成ウェブミュージアム」の特別“リアル”イベントです。

京成電鉄の遺構と共に歴史を振り返る」をコンセプトとしており、会場では、同社創立110周年記念パネルをはじめ、「スカイライナー」1/2カットモデル、過去の記念乗車券、ヘッドマークを展示。さらに、駅開業に向けて作成された当時の駅舎設計図面が初めて一般公開されています。

「京成リアルミュージアム」は、2月9日(日)、11日(火・祝)、15日(土)、16日(日)、22日(土)、23日(日・祝)、24日(月・休)も開催予定です。時間は各日10時から15時30分(最終入場15時)まで。入場は無料ですが、入れる人数に限りがあるため、先着順に時間指定の入場券が配られます。また、各日先着200人には、百日草の種がプレゼントされます。

旧・博物館動物園駅で開催されているイベント「京成リアルミュージアム」の様子(2020年2月8日、乗りものニュース編集部撮影)。