2019年10月に神戸の小学校で発覚した教員同士のいじめは、その手口の残虐性に注目が集まった。また、韓国では元KARAク・ハラの自殺の原因がネットいじめとも噂され、“大人のイジメ”は今、改めて大きな社会問題となっている。その背景と実態に潜む人間の闇に迫った!


◆業界別/まだまだある! こんな理由でいじめは起きる(1)
 職業が変わればいじめバリエーションもそれぞれ。特殊な業界ならではの原因や手口のエグすぎる実態をご紹介しよう。


モデル:陰口や風評被害スタッフの心象を下げて蹴落とす!



写真はイメージです(以下同)



 華やかな表舞台で活躍するファッションモデル。その裏では陰湿な女の争いも多そうだが、「まあ、皆さんのイメージ通りですよ」と語るのは、一流ブランドショー出演経験もある西沢あかねさん(仮名・28歳)。


「撮影現場で私物を隠されたり、財布を盗られたりはよく聞く話。犯人を突き止めようとすると、『○○ちゃんって撮影止めがちだよね』と言われ撮影スタッフさんの心象を悪くされるので、泣き寝入りするコもいましたね」


 なかでも西沢さんがショックだったのは、同じ事務所の先輩に裏切られたことだとか。


「最初はすごく仲良くしてくれたのに、有名カメラマンから私にだけ撮影依頼が来たのをきっかけに態度が豹変。スタイリストに『あのコはお高く止まってる』と噂を流し、マネジャーにまで『あなたの悪口を言ってた』と吹き込まれて……。そのせいで一時期はあやうく仕事も干されかけました。そうやってライバルを蹴落とすコは多いみたいですよ」


遠洋漁業:たまに起きる船員の落水事故もいじめが原因?
 ひとたび出港すれば半年~1年は洋上での生活を強いられる遠洋漁業。水産会社社員で元船員の隅田浩一さん(仮名・44歳)は、「ほぼ全員がストレスを抱え、はけ口のひとつとしていじめが頻発していた」と明かす。


遠洋漁業の場合、船員は20人前後いますがその4分の3は完全な素人。都市伝説と思われがちですが、借金返済のために乗り込んだワケありの人も実際にいました。漁業も集団生活も初めての連中ばかりで、うさ晴らしに自分よりも弱そうなヤツをいじめるんです」


 最近は外国人船員も多く乗り込んでおり、彼らがいじめターゲットになることも。


外国人船員同士のほか、日本人船員と外国人船員の間に起きる場合も珍しくありません。あと、これは私の乗った船ではなかったですが、作業中以外に起きる船員の落水死亡事故には、いじめた側が突き落としたのか反撃に遭ったのかはともかく、人為的な疑いの残るケースがあるのも業界では知られた話です」


◆自衛官:連帯責任を強いる隊舎での集団生活がいじめの温床に



 以前から駐屯地や基地内でのいじめが問題視されている自衛隊。それが原因と思われる隊員の自殺も起きているが、「確かに自衛隊のいじめはタチが悪い」と話すのは、元陸上自衛官の佐原一馬さん(仮名・34歳)だ。


「入隊後、半年間の教育訓練では、遅刻や忘れ物のほか、服装の乱れ、隊舎の自分のベッドメイクなど細かい点をチェックされ、引っかかると連帯責任になります。何度もミスを繰り返す要領の悪い隊員は、周囲の怒りを買ってよくいじめターゲットになってました」


 ただし、より悪質なのは部隊配属後だとか。


いじめる側はほぼ上官や先輩隊員なので、相談窓口はあっても大半が泣き寝入り。全裸で自慰させた動画を撮影して脅す手口はよく聞きましたね。ほかにも訓練着のズボンの中を知らない間に汚物まみれにされたなんて話もありました。暴力は昔ほどじゃないようですが、それでも先輩隊員に小突かれたりしている光景は何度も見ましたよ」


<取材・文/週刊SPA!編集部>


― 大人のイジメ地獄 ―



写真はイメージです(以下同)